「第6回アジア武術選手権大会」ミャンマー・ヤンゴンで

WFA加盟25ヵ国・地域から選手530人余が参加

 「第6回アジア武術選手権大会」が11月24日~27日,ミャンマーの首都ヤンゴン市の国立室内競技場で開催された。
 大会には,下記の通りアジア武術連盟(WFA)加盟の25ヵ国・地域から選手530人余がエントリーした。参加国・地域数,参加選手数いずれもアジア選手権史上最多を記録している。
 参加国・地域はバングラデシュ,ブルネイ,中国,中国香港,インド,インドネシア,イラン,日本,韓国,中国マカオ,マレーシア,ミャンマー,ネパール,パキスタン,フィリピン,シンガポール,中国台北,タイ,トルクメニスタン,ベトナム,イエーメン,ウズベキスタン,カザフスタン。
 モンゴル,およびスリランカはエントリーのみで,大会には出場しなかった。大会は初めてミャンマーで開催され,WFAの主催,ミャンマー武術連盟の主管により,套路競技と散手競技が行なわれた。
 日本は套路競技に,谷川大監督(日本連盟選手強化委員長),中村弘次コーチ(日本連盟選手強化委コーチ),陳静コーチ(同上),神庭裕里コーチ(同上),選手8人,および帯同審判員として竹中保仁国際審判員(日本連盟公認1級審判員)を派遣した。WFA指名の国際審判員として,及川佳織国際審判員(日本連盟公認1級審判員)が大会審判業務に携わった。
 競技は11月24日午後より実施。同日の午前,開幕式が盛大に行なわれた。開幕式で,ミャンマーの少年武術チームによる演武,300人参加の太極拳集団演武や中国武術代表団の華麗な演武などが行われた。
 11月24日から27日までの4日間にわたる競技で,中国が相変わらず圧倒的な強さを見せ,日本がかつての定位置であった「中国に次ぐ第2位」の成績から後退し,その一方で,ベトナム,ミャンマー等の東南アジア各国の競技力向上が著しい。
 日本選手団は,套路競技で銅メダル1個のみの成績に終わった。武田幸子選手(東京都連盟)が女子南棍で3位となり,日本選手団唯一のメダルを獲得した。

※日本連盟機関誌『武術太極拳』2004年12月号・№181より。
大会成績一覧は「国際競技大会、全国大会成績」を参照