「第28回全日本武術太極拳選手権大会」(7月8~10日東京体育館)開催要綱

7月8~10日 東京体育館

【掲載:2011年01月15日】

「第11回世界武術選手権大会」(トルコ・イズミル市)日本代表選手最終選考
予備出場申込み=3月18日(金)  最終出場申込み=4月20日(水)

 日本連盟は7月8日(金)~10日(日)に「第28回全日本武術太極拳選手権大会」を開催する。
 今大会の特徴及び注意事項を掲載する。
 
■「第11回世界武術選手権大会」(トルコ・イズミル市)日本代表選手の選抜:
 本大会と「2011年全日本武術太極拳競技会」の成績に基づいて2011年9月(予定)、トルコ・イズミル市で開催される「第11回世界武術選手権大会」の日本代表選手を選抜します。
 上記の大会の日本代表は:

 今大会の「自選難度競技部門」に出場し、なおかつ「2011年全日本武術太極拳競技会」に出場した選手のなかから選抜します。
男女太極拳は、同部門「自選太極拳(含む短器械)」に出場した選手のなかから、徒手と器械種目の成績を総合的に評価して、代表を決定。
男女南拳は、同部門「自選南拳(含む器械)」に出場した選手のなかから、徒手と器械種目の成績を総合的に評価して、代表を決定。
男女長拳は、同部門「自選長拳(含む器械)」に出場した選手のなかから、徒手と器械種目の成績を評価して、代表を決定。

■競技種目と出場規定の確認事項:
競技部門は、下記の6部門
1)規定競技部門、2)自選競技部門、3)規定難度競技部門、4)自選難度競技部門、5)伝統競技部門、6)団体競技部門

①複数競技部門の出場禁止:
6)団体競技部門を除き、1)~5)の個人競技部門では、一人の選手は1つの競技部門にのみ出場できることとし、複数の競技部門に出場することはできません。

②競技部門内での出場種目数の限定:
1)~5)の個人競技部門では、一人の選手が1種目しか出場することができない部門と、競技部門内で複数種目出場することができる部門が区別されているので、「開催要綱」に基づいて、定められた種目数で出場申込みをしなければなりません。選手が1種目しか出場することができない部門にエントリーしたにもかかわらず、他の種目にもエントリーした場合は、エントリーした全ての種目の出場申込みを不受理とします。2種目しか出場できない部門であるにもかかわらず、3種目あるいはそれ以上エントリーした場合も同様とします。
 なお、上記の内容に加えて、1)規定競技部門、5)伝統競技部門の出場制限を下記の通り補足します。
「1)規定競技部門」
 1.総合太極拳規定套路AB、2.総合太極拳規定套路C、3.24式太極拳A、4.24式太極拳B、5.24式太極拳Cは、1人1種目に限って出場することができます。
 1.~5.のいずれかの種目に出場する選手は、6.ジュニア太極拳2、7.ジュニア太極拳1、8.長拳A規定套路、9.剣術A規定套路、10.刀術A規定套路、11.槍術A規定套路、12.棍術A規定套路、13.南拳規定套路、14.南刀規定套路、15.南棍規定套路のどの種目にも出場することはできません。
「5)伝統競技部門」(=下線部分変更項目)
 31.伝統拳術A、32.伝統拳術B、33.伝統拳術C、34.伝統器械のなかでは、1人1種目に限って出場することができます。 従来は、拳術と器械の2種目にエントリーすることができましたが、第27回大会から1種目のみエントリーする規定になりました。それにもかかわらず、2種目にエントリーした場合は、2種目とも不受理となります。

③団体競技は1人1種目に限る:
 一人の選手は、「対練」、「集団」または「太極拳推手規定套路」のいずれか1種目に限って出場することができます。

④出場都道府県連盟の統一:
 一人の選手はたとえ複数の競技種目に出場する場合でも、一つの都道府県連盟に限定して出場申し込み手続きを行わなければなりません。一人の選手が複数の都道府県連盟から個人競技種目の出場申し込みをした場合は、どちらの申込書も受理されません。

■競技日程について:
 「36.集団」は、本大会の第1日または第2日のいずれかで実施します。

■服装規定について:
 「2008年北京」以後、武術太極拳はますます社会的に注目されるスポーツとして発展していくことが期待されます。国内の競技大会として最も権威ある全日本選手権大会では、服装規定を拡充して、競技スポーツとしての面目を社会に示すことが求められます。この観点から、服装規定を第26回大会から下記の通り変更しています。なお、2009年7月よりミズノ製競技ユニフォームに新規デザインが追加されましたが、従来の競技用ユニフォームを着用して出場することもできます。
・統一デザインユニフォームの着用が義務付けられる種目は下記の通り。
1)規定競技部門:(6.ジュニア太極拳2、7.ジュニア太極拳1をのぞく全ての種目。)
1.総合太極拳規定套路AB、2.同C、3.24式太極拳A、4.同B、5.同C、8.長拳A規定套路、9.剣術A規定套路、10.刀術A規定套路、11.槍術A規定套路、12.棍術A規定套路、13.南拳規定套路、14.南刀規定套路、15.南棍規定套路
2)自選競技部門:
16.太極剣・刀、17.48式・88式太極拳、18.楊式太極拳、19.陳式太極拳、20.呉式太極拳、21.孫式太極拳
 上記の種目以外は、統一デザインユニフォームの着用を義務付けられません。

■統一デザインユニフォ-ムの注文について
 日本連盟が販売している統一デザインユニフォーム(ミズノ製)の購入を希望する人は、所属都道府県連盟を通じて2011年4月11日までに購入申込書が日本連盟事務局に必着するよう注文すること。

■出場申し込み手続は都道府県連盟を通じて行う:
「予備出場申込み」2011年3月18日(金)
「最終出場申込み」2011年4月20日(水)

*それぞれ日本連盟必着期日

■個人出場申込み期限=2011年3月18日(金)

■「シ-ド選手」制度:
 シード選手も必ず在住地の都道府県連盟を通じて出場申込みをしなければなりません。
◎シード選手の出場手続依頼義務:
 本大会のシ-ド選手個人の自宅住所宛に、シード選手通知と「〈個人競技〉最終出場申込書 シード選手用 」〈書式-5〉を送付済み。
 シード選手が適切な時期までにこの依頼を怠った場合は、予備出場申込書のシード選手欄への記載が漏れて、その選手が本大会に出場することができなくなります。この場合の責任は都道府県連盟には無く、シード選手自らが負わなければなりません。

■「4)自選難度競技部門」の出場申込について:
 「4)自選難度競技部門」は、選手強化委員会の指名を受けた選手のみが出場できます。選手強化委員会は2011年3月10日頃までに、「4)自選難度競技部門」に出場する選手を発表します。
 「4)自選難度競技部門」出場を予定している重点強化選手で、本大会の出場の指名を受けなかった選手は、「4)自選難度競技部門」以外の種目に出場することができます(但し、シード選手はシード権のある種目のみ)。その時点で、都道府県連盟を通じて出場申込手続きをすること。

第28回全日本武術太極拳選手権大会実施種目

競技部門・種目 演技時間 1コートの
演技人数
種目の内容
1)規定競技部門
1.総合太極拳規定套路AB
(満30歳以上)
5分以上
6分以内
2人
競技用総合太極拳の規定套路
2.総合太極拳規定套路C
(満29歳以下)
同上 同上
同上
3.24式太極拳A
(満60歳以上)
4分以上
6分以内
同上
24式太極拳の全套路
4.24式太極拳B
(満40 ~ 59歳)
同上 同上
同上
5.24式太極拳C
(満39歳以下)
同上 同上
同上
6.ジュニア太極拳2
(16動作)
(満18歳以下)
3分以内 同上
ジュニア太極拳2(16動作)の全套路
7.ジュニア太極拳1
(13動作)
(中学生以下)
同上 同上
ジュニア太極拳1(13動作)の全套路
8.長拳A規定套路
1分20秒以上
2分以内
1人
長拳の国際第二規定套路
9.剣術A規定套路
同上 同上
剣術の   〃
10.刀術A規定套路
同上 同上
刀術の   〃
11.槍術A規定套路
同上 同上
槍術の   〃
12.棍術A規定套路
同上 同上
棍術の   〃
13.南拳規定套路
同上 同上
競技用南拳の規定套路
14.南刀規定套路
同上 同上
競技用南刀の規定套路
15.南棍規定套路
同上 同上
競技用南棍の規定套路
2)自選競技部門
16.太極剣・刀
2分以上
4分以内
2人
32式、42式太極剣を含む全ての太極剣・刀
17.48式・88式太極拳
3分以上
4分以内
同上
48式太極拳または88式太極拳から自選する48式の動作と88式の動作を混合した套路は不可
18.楊式太極拳
同上 同上
楊式太極拳から自選する
19.陳式太極拳
同上 同上
陳式太極拳から自選する
20.呉式太極拳
同上 同上
呉式太極拳から自選する
21.孫式太極拳
同上 同上
孫式太極拳から自選する
3)規定難度競技部門
22.太極拳
2分30秒以上
4分以内
1人
日本連盟が編纂した太極拳規定難度套路
23.南拳
1分以上
2分以内
同上
日本連盟が編纂した南拳規定難度套路
24.長拳
同上 同上
日本連盟が編纂した長拳規定難度套路
4)自選難度競技部門
25.自選太極拳
3分以上
4分以内
1人
新国際競技ルールに基づく自選難度套路。強化指定選手で選手強化委員会の指名を受けた選手のみが出場。
26.自選太極剣
同上 同上
27.自選南拳
1分20秒以上
2分以内
同上
28.自選南拳器械
同上 同上
29.自選長拳
同上 同上
30.自選長拳器械
同上 同上
5)伝統競技部門
31.伝統拳術A
1分以上
2分以内
1人
形意拳、八卦掌、八極拳および同種の拳術
32.伝統拳術B
同上 同上
翻子拳、劈掛掌、通背拳、戳脚および同種の拳術
33.伝統拳術C
同上 同上
象形拳(酔拳、地拳、螳螂拳他)、伝統少林拳、査拳、華拳、洪拳およびその他の拳術。長拳は不可
34.伝統器械
同上 同上
9.~ 12.14.15.16.26.28.30.を除く全ての短・長・軟・双器械。但し、軟器械のうち、衝撃音を発する鞭類は他の競技の妨げとなるので不可とする。
この禁止規定にかかわらず出場した場合は、出場中に演技を中断させ、得点を与えないこととする。
6)団体競技部門
35.対練
40秒以上
2分以内
1チーム
2人または3人で、徒手及び器械で格闘形式の演技
36.集団
1分以上
4分以内
同上
4人以上10人以内で、徒手及び器械で集団演技
37.太極拳推手規定套路
4分以上
6分以内
同上
2人1組で、アジア武術連盟制定の「太極拳推手対練套路」の全套路を演技