「第1回世界大学武術選手権大会」金2個、銀1個、銅1個を獲得!

大学生を対象にした初めての世界選手権大会が中国・マカオで開催

国際大学スポーツ連盟(FISU)が主催する「第1回世界大学武術選手権大会」が8月2日(木)~5日(日)の4日間開催され、会場のマカオフォーラムには、25の国・地域から選手・監督・コーチ合わせて161人が集まり、大学世界一の座をかけて白熱の演武が繰り広げられた。

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日本連盟からは、4人の代表選手と谷川大監督、李自力コーチの計6人と竹中保仁審判員が派遣された。

日本代表選手の成績は、朝山義隆選手(大阪府連盟・立命館大学卒)が男子南棍で金メダルを獲得、男子南拳では惜しくも4位となった。本多彩夏選手(東京都連盟・法政大学卒)は女子槍術で金メダル、女子剣術で銀メダルを獲得し、出場2種目ともにメダルを獲得した。また、村上僚選手(東京都連盟・中央大学卒)は太極拳で銅メダルを獲得、太極剣では7位となった、昨年までジュニア選手として活躍し、シニア大会初出場となった貴田菜ノ花選手(兵庫県連盟・神戸市外国語大学)は女子長拳1種目に出場し、堂々の4位と健闘した。日本武術隊は合計して、金メダル2個、銀メダル1個、銅メダル1個を獲得する快挙を遂げた。

今大会は、競技だけでなく、会場近くのステージで武術フェスティバルも開催されるなど、大きな盛り上がりを見せた。

競技の映像は、全種目が大会用YouTubeチャンネル(WUCWushu 2018)でライブ配信された。配信された映像は現在も視聴可能となっているので、是非日本代表選手の活躍をご覧いただきたい。

本事業は、(公財)日本オリンピック委員会(JOC)選手強化NF事業助成を受けている。

大会成績は下表とこちらに掲載する。

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「第1回世界大学武術選手権大会」日本代表選手団名簿

男子

人数 性別 氏  名 所  属 出場種目と成績
1 男子 村上  僚 東京都連盟・中央大学卒 太極拳3位・太極剣7位
2 朝山 義隆 大阪府連盟・立命館大学卒 南拳4位・南棍1位
3 女子 本多 彩夏 東京都連盟・法政大学卒 剣術2位・槍術1位
4 貴田菜ノ花 兵庫県連盟・神戸市外国語大学 長拳4位
5 監督・コーチ 谷川  大 選手強化委員会 委員長
6 李  自力 選手強化委員会 コーチ
7 審 判 竹中 保仁 審判委員会副委員長・国際審判員

一部写真は、国際武術連盟(IWUF)、Chen WS氏の提供

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監督レポート:谷川 大(選手強化委員会委員長)

世界大学選手権は今回が第一回の開催となる。昨年台北で行われたユニバーシアードとともに2年連続の大学生の大会となった。武術はジュニアとシニアの国際大会を長年にわたり開催してきたが、多くのオリンピック種目はジュニア、大学生、シニアという区分で国際大会が開催され、そのそれぞれに高いレベルの選手が参加している。武術もこれと同様、幅広い年練区分での大会開催と高レベルの実施が、国際競技スポーツとしての地位をより確かなものとするために欠くべからざるものとなっている。オリンピック参加を目指しての武術の国際活動の中で、大学選手権の定期的な実施は大きな意味を持つものである。

昨年今年と続いた大学生の大会であるが、近年国際大会が多いこともあり、参加国と参加選手については、大規模なものとまでは至っていない。これはジュニアからシニアへという移行が、各国で順調に行われていることの裏返しでもある。国際大会ではどのような種目、ルールで実施するかによって、代表選考に大きな影響がある。このため、その大会に合致する選手を選考するためには、まず十分な選手数とレベルを確保することが必要となる。国内で代表選手を選考する場合でも、大会内容を理解したうえで、種目配分人数といったことが大変重要となる。国際的な普及と、競技スポーツとしてのさらなる高みを目指す活動の中で生まれた大学選手権であるが、今後試行錯誤を重ねて定着していく中で、積極的な取り組みをして参加していきたい。このことで多くの選手が国際大会での経験を積むこととなり、選手の切磋琢磨の機会を増やし、技力全体の向上につながると考えるからである。

国内愛好者の皆さまには、国際大会それぞれの特性を知っていただくことで国際活動にもぜひ興味をお持ちいただきたいものである。

今大会代表団は江蘇省での調整合宿を行い、現地マカオ入りした。各選手は出場種目も多くなかったため、ゆとりを持って大会に臨めたようである。大会会場は過去に国際大会が開催された会場で、宿泊先のホテルからもほど近く、コンパクトではあったが、大会運営経験も豊富なマカオでの開催ということもあり、大変充実した大会であった。

選手は前号の速報にある通り、よく実力を発揮し健闘した。選手はいずれもジュニア大会の経験があるものばかりであるが、各大会ごとのルールの把握は重要で、今大会は難度なしのルールであるため、完成度を挙げノーミスの表演を目指して調整を行った。

大会期間中、マカオでは「武林群英会」という大きな武術イベントが開催されていた。大学選手権はこの活動の中の一つとして実施されたが、これは毎年開催される国際性の武術イベントである。国際大会と共に、地元武術家による体験講習、獅子舞などが行われ、大会最終日には盛大な閉会式が行われ、中国国内から名家が参加して演武し、大会に花を添えた。近年国際大会も兼ねたこのように武術イベントは国内外で多く開催されるようになっており、武術の国際化にも寄与している。

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