日本連盟 第88回理事会を開催 2015年度4段位事業を含む事業活動計画・主要事業日程等を承認

【掲載:2014年11月15日】

 

公益社団法人日本武術太極拳連盟は10月29日午後,東京・四谷の主婦会館・プラザエフで第88回理事会を開催した。理事会には理事16人,監事2人の計18人が出席して,提出された各議案を審議し承認した。石原泰彦常務理事・事務局長の開会の挨拶に続いて,議案の審議に入る前に村岡久平会長が9月に韓国・仁川(インチョン)市で行われた第17回アジア大会や7月の全日本武術太極拳選手権大会など国内外での活動や,武術太極拳競技をめぐるスポーツ界の動き,国際情勢について説明した。

専務理事報告として岡﨑温専務理事が今年6月開催の前回理事会以降の日本連盟の各種活動や国際大会の成績,アジア武術連盟事務局の中国マカオへの移転などの報告・説明を行った。

理事会では来年度(2015年度)の「日本連盟主要事業日程」承認と各ブロックの今年度(2014年度)上半期の「事業活動報告」と来年度の事業活動計画の提出などが以下の議事録のとおりに行われた。



「第88回理事会」の冒頭で挨拶に立つ村岡久平日本連盟会長

公益社団法人日本武術太極拳連盟 第88回理事会議事録

日 時:2014年(平成26年)10月29日(水) 午後2時00分~3時30分

会 場:主婦会館「プラザエフ」(東京都千代田区六番町)3階会議室<コスモス>

理事・監事総数:19名(理事17名・監事2名)

出席者数:18名(理事16名・監事2名)

出席者:村岡久平会長,岡﨑温専務理事,石原泰彦,川崎雅雄,辻本三郎丸,友正慧の各常務理事,岩元克雄,大沢藍未,大和久美代子,奥村吉昭,川島通正,高山守夫,谷甚四郎,塚原加代子,宮本知次,渡部健一の各理事,有居晃,恩田享位両監事。
 なお,矢島孝一郎国体準備委員会委員長,高浦猛ジュニア普及委員会委員長,西村誠志審判委員会委員長,渡辺敏雄総務部長,渡辺雅人,菅野淳子両事業部長が陪席した。

本日の理事会が定款第33条の規定により成立していることを確認し,開会にあたり村岡久平会長が挨拶を述べた。次に報告および議案の審議に入った。

 

報  告:

一,岡﨑温専務理事が6月に開催した前回理事会以降の事業活動について下記の通り報告を行った。1)7月に「第31回全日本選手権大会」が開催され無事終了した。2)8月22日~24日に,中国・南京市で「南京2014ユース武術トーナメント」が開催され,監督・コーチ2名,ジュニア選手3名が参加。銀メダル1個を獲得した。3)9月19日~10月4日に韓国・仁川市で「第17回アジア競技大会」が開催され,監督・コーチ3名,選手6名の武術太極拳日本代表選手団は,9月20日から24日に行われた武術競技において銅メダル2個を獲得した。4)大会期間中に開催されたアジア武術連盟(WFA)の各種会議において,WFAの新会長に香港の霍震寰氏が,長年WFA秘書長を務めた村岡久平日本連盟会長が副会長に選任された。同じく長年WFAの技術委員を務めてきた川崎雅雄日本連盟常務理事が退任,谷川大選手強化委員会委員長が伝統武術委員会の副主任に選任された。5)WFAの事務局は,1990年以来24年間日本連盟が担ってきたが,マカオに移転することとなった。6)10月5日にねんりんピック栃木が開催され64チーム・450人が参加して行われた。7)今年度後期の4段位昇段審査会が10月7日から10日まで東京で,21日から24日まで大阪で実施された。8)世界伝統武術フェスティバルが10月23日から中国・安徽省池洲市で開催されており,日本からは9団体・65名が参加している。9)国体準備委員会による「国体コーチ講習会」「国体選手養成講習会」が台風19号接近のため欠席者が多数となったが,10月13日に神戸で開催された。11月には東京での開催が予定されている。

二,川崎雅雄組織整備委員会委員長,矢島孝一郎国体準備委員会委員長,高浦猛ジュニア普及委員会委員長,谷川大選手強化委員会委員長,西村誠志審判委員会委員長,辻本三郎丸太極拳技能検定委員会委員長,友正慧太極拳指導員委員会委員長から各委員会活動報告について事前書面報告が行われた。

三,ブロック選出理事(東北・北海道ブロック=奥村吉昭理事,北関東ブロック=高山守夫理事,南関東ブロック=大和久美代子理事,東海・北陸ブロック=大沢藍未理事,近畿ブロック=谷甚四郎理事,中国・四国ブロック=川島通正理事,および九州・沖縄ブロック=岩元克雄理事)から,今年度のブロック活動状況について事前書面報告が行われた。

 

議  案:

一,2014年度の下半期事業活動について
各ブロック,および日本連盟各専門委員会の2014年度の下半期事業活動計画について事前書面報告が行われ,審議,承認した。

二,来年度の日本連盟,各専門委員会,及び各ブロック事業活動計画について各ブロック,および日本連盟各専門委員会の2015年度の事業活動計画について事前書面報告が行われ,審議,承認した。矢島孝一郎国体準備委員会委員長から,2015年度上期中に各ブロックにおいて講習会を開催するための会場の確保の要請が行われた。川島通正理事からは,中国・四国ブロックにおいては講習会を今年の12月に開催予定としているため,運営についての方針提示が要求され,国体準備委員会において実施要綱の作成・提示を行なうこととした。岩元克雄理事からは,従来福岡で実施されてきた事業のうち4事業については,福岡での会場確保が難しくなってきているため,来年度は佐賀で2事業,熊本・大分で各1事業実施予定との補足説明が行われた。また,岩元克雄理事からの組織整備委員会及び国体準備委員会各委員の選任についての質問に対して,川崎雅雄常務理事・組織整備委員会委員長より,組織整備委員会の2015年度の事業計画について説明が行われた。また,長野県連盟の民事訴訟に関して,長野県連盟役員に聞き取りを行ない,1月の理事会に報告する予定であることが発表された。

三,来年度の日本連盟主要事業日程承認の件

四,来年度の日本連盟本部研修センター特別講習会募集要綱の件

五,来年度の日本連盟4段位昇段審査会実施規程の件

六,来年度の日本連盟4段位昇段研修会実施要綱,実施日程の件
  石原泰彦常務理事・事務局長が,上記4議案につき,「2015年度(平成27年度)主要事業日程(案)」,「2015年度 4段位昇段中央研修会・審査会・ブロック講習会 実施日程」,「2015年度 本部研修センター 特別講習会 募集要綱(案)」,「2015年度 4段位昇段審査会 実施規程(案)」,「2015年度 4段位昇段研修会 実施要綱」,「4段位昇段 ブロック講習会 実施要綱」の各資料により説明し,審議のうえ承認した。なお,来年度の日本連盟事業活動計画は2015年1月17日開催の第50回日本連盟定例総会に提案のうえ審議,承認の運びとなる。

七,2015年全日本武術太極拳競技会実施中止の件  石原泰彦常務理事・事務局長から,2015年5月2日に実施を予定していた「2015年全日本武術太極拳競技会」については,春季国内強化合宿の日程・効果を考慮して,中止する旨の説明が行われ,審議のうえ承認した。2016年度以降の同大会については,実施会場と強化合宿の日程を検討するとの説明が行われた。

八,その他の議案として,

1.川崎雅雄常務理事・組織整備委員会委員長から,

1)太極拳愛好者問題としての太極拳級位取得試験の実施方法の改善について説明が行われた。

2)また,国体公開競技実施に向けての今後の進め方について意見が出された。

2.川島通正理事からは,上記2)の方向性について日本連盟から指針として提示されたいとの要請が行われた。

3.石原泰彦常務理事・事務局長から,上記1)・2)についての具体策を作成し,来年1月の理事会に提案するとの説明が行われた。

本日の議事を以上で終了し,議長が閉会を宣言した。