【年頭所感】日本連盟発足30周年を迎え 新たな心で,武術太極拳の進化を目ざす

明けましておめでとうございます。

本年4月26日に,日本連盟は創立30周年を迎えます。1987年4月26日に創立して以来,武術太極拳は,関係者を含め全愛好者に支えられ今日まで発展してきました。

1987年秋に横浜で開催された「第1回アジア武術選手権大会」,1990年秋の「第11回北京アジア競技大会」開幕式での1400人による太極拳集団演武,1995年4月から導入した「太極拳技能検定制度」,文部科学省主催の「全国スポーツレクリエーション祭」への参加,厚生労働省主催の「ねんりんピック」正式種目化,「国民体育大会」デモスポ競技への参加,等々,想い起こせば,連綿とした日本連盟史のひとつひとつの事業に,加盟団体各位の協力の下,力を合わせ,心をひとつにして積み重ねてきたものだと痛感しております。

 2019年からは,国体公開競技種目として武術太極拳はさらなる進化を遂げようとしています。生涯スポーツ,健康スポーツとして,武術太極拳はこれからも永遠に受け継がれていくことでしょう。また,競技スポーツとしての武術太極拳は,周知のとおり国際大会での活躍はめざましいものがあります。ジュニア世代の広がりも加盟団体各位,指導者各位のご尽力により,着実に進展しております。

特に私たちは,今年の秋に開かれるIOC(国際オリンピック委員会)の定期総会(ペルー・リマ,9月1317日)を重視したい。

同総会は,東京オリンピックに次ぐ2024年に開く第33回オリンピック競技大会の開催都市を決定する重要な会議であります。その会議において,同大会での実施競技の候補についても検討されることになっており,再度,武術太極拳が候補に挙がる可能性があることを念頭において活動する必要があります。

年頭にあたり,武術太極拳の事業を一段と推し進めるための新たな組織づくりと,各都道府県,市町村での組織充実化を図り,より国民に親しまれ愛されるスポーツ団体になるよう努力することを誓い,挨拶の言葉といたします。

(公社)日本武術太極拳連盟 会長 村岡 久平