「2016年度冬季ジュニア強化合宿」レポート

ジュニア強化対象選手31人と強化コーチ11人が参加

日本連盟は昨年末,12月23~25日の3日間にわたり,東京・本部研修センターで「2016年度冬季ジュニア強化合宿」を実施した。この事業は,公益財団法人日本オリンピック委員会選手強化NF事業として行われた。

今回の合宿には3つの年齢区分(A・B・C)のうちA・Bの男女ジュニア選手31人が参加した。日本連盟選手強化委員会から谷川大委員長,前東篤子副委員長,孫建明ヘッドコーチをはじめ孔祥東,李自力,勝部典子,神庭裕里,高山宗久,丹井均,平井祐二,原田将司の各コーチが指導にあたった。

2017年度のジュニアの全国大会は,4月8・9日に愛知県名古屋市の愛知県武道館で「第25回JOCジュニアオリンピックカップ大会」を開催する予定。国際大会では「第9回アジアジュニア武術選手権大会」が9月に韓国・亀尾市で,「第3回アジアユースゲームズ(武術太極拳種目)」が11月に開催される予定。

日本連盟選手強化委員会レポート (谷川大委員長)

学校が冬季休業に入った12月23日から25日までの三日間,本部研修センターで冬季ジュニア合宿が実施され,全国から選抜された31人のジュニア選手が参加した。

選抜選手の合宿では特別な訓練が行われると考えがちであるが,実際毎回行われるのは基礎基本の徹底した見直しである。第1日目は孫ヘッドコーチを中心として,武術基本功の訓練が実施された。一つ一つの動作を繰り返し行うことで,動作の精度を高めていくことは単調で辛いものであるが,その積み重ねが,観る者をして感動せしめるものへと昇華していくことをジュニア選手にも十分に理解してもらいたい。「習うことは容易だが,それを直すことは難しい」と言われるように,若い時期にどのような訓練をするかが,将来にわたる武術人生を左右することとなる。2日目以降も器械の基本功などを徹底して行ったが,この訓練の意味するものを参加者が理解し,今後も継続的に訓練を進めてくれるものと信じている。

なお合宿最終日にはアンチ・ドーピングの講習も行われた。記録結果至上主義による人間としての尊厳を損なうようなドーピング行為は決して許されるものではなく,合宿等での啓蒙活動も重要なものとなっている。今回参加した選手の皆さんが日本代表となり,今年のジュニア大会,また将来の国際大会で活躍されることを願うものである。

 


基礎基本の徹底した見直しが主題の合宿

資料を基にアンチ・ドーピングの考え方を学ぶ

 

2016年度冬季ジュニア強化合宿参加者名簿

  2017
年齢区分
種 目 性 別 氏  名 所  属
1 A組 長拳 男子 坂本  蓮 埼玉県
2 大野 莉玖 千葉県
3 尾野 透雅 埼玉県
4 高  龍大 大阪府
5 今井 真秀 大阪府
6 池田  優 兵庫県
7 女子 池内 佳奈 埼玉県
8 大田 優子 東京都
9 林  聖那 埼玉県
10 貴田菜ノ花 兵庫県
11 南拳 男子 鈴木 麻岐 東京都
12 女子 山本 千夏 千葉県
13 太極拳 男子 蝦名 冬馬 北海道
14 女子 三浦希乃佳 岩手県
15 京極 未来 神奈川県
16 B組 長 拳 男子 益田 勇誓 東京都
17 鎌田慎ノ介 北海道
18 高木 勇吹 愛知県
19 安良城基睦 大阪府
20 中田 琉月 大阪府
21 松島 迅汰 兵庫県
22 女子 中村 里香 千葉県
23 古川 萌華 岩手県
24 松島菜々春 兵庫県
25 乾 さくら 大阪府
26 高谷 琴美 大阪府
27 近藤 凛奈 大阪府
28 太極拳 男子 宮尾 宙尚 新潟県
29 王  駿亮 兵庫県
30 女子 磯野 水響 千葉県
31 坂入 花音 千葉県
32 役員・コーチ 谷川  大 選手強化委員会 委員長
33 前東 篤子 同 副委員長
34 孫  建明 同 ヘッドコーチ
35 孔  祥東 同 コーチ
36 李  自力 同 コーチ
37 丹井  均 同 コーチ
38 平井 祐二 同 コーチ
39 勝部 典子 同 コーチ
40 神庭 裕里 同 コーチ
41 高山 宗久 同 コーチ
42 原田 将司 同 コーチ