日本武術太極拳連盟 第101回理事会 報告

2018年度主要事業活動・日程等の議案を審議し承認


公益社団法人日本武術太極拳連盟の第101回理事会が10月25日(水)に開催された。本理事会では,今年度(2017年度)実施された全国7ブロックの事業活動報告,各委員会報告および日本連盟の来年度(2018年度)主要事業活動計画と日程を,以下の議事録のとおり審議した。

公益社団法人日本武術太極拳連盟 第101回理事会議事録

日 時:2017年(平成29年)10月25日(水)午後2時00分~4時00分

会 場:日本連盟トレーニングセンター

理事・監事総数:21名(理事19名・監事2名)

出席者数:19名(理事18名・監事1名)

出席者:村岡久平会長,岡﨑温副会長,川﨑雅雄専務理事,辻本三郎丸,高山守夫の各常務理事,大沢藍未,大塚かづ子,大和久美代子,奥村吉昭,川島通正,谷甚四郎,塚原加代子,三浦義則,宮本知次,森田省吾,矢島孝一郎,吉田功,渡部健一の各理事,恩田享位監事。なお,高山恵靖子太極拳指導員委員会委員長,高浦猛ジュニア普及委員会委員長,谷川大選手強化委員会委員長,西村誠志競技委員会委員長,及川佳織審判委員会委員長,近藤重和事業委員会委員長,潮田強業務運営委員会委員長,前東篤子国体委員会委員長,上り浜誠一太極拳技能検定委員会副委員長,菅野淳子事務局長が陪席した。

本日の理事会が定款第33条の規定により成立していることを確認し,開会にあたり村岡久平会長が挨拶を述べた。次に報告および議案の審議に入った。

冒頭で挨拶を述べる村岡久平会長

報  告

一,川﨑雅雄専務理事が6月に開催した前回理事会以降の事業活動について報告を行った。

  7月に開催された「第34回全日本武術太極拳選手権大会」では,アジア武術連盟会長であり,香港武術聯会会長のイアン・フォック氏を招待し,日本連盟創立30周年記念式典を挙行した。8月には日本連盟代表団が訪中し,中国武術協会首脳と会見を行った。8月下旬に「第29回ユニバーシアード競技大会」が開催され,武術太極拳が初参加し,銅メダル2個を獲得した。9月中旬には「第9回アジアジュニア武術選手権大会」が韓国・亀尾市で開催され,金メダル5個,銀メダル8個と銅メダル8個を獲得した。9月下旬には「第14回世界武術選手権大会」がロシア・カザン市で開催され,金メダル1個・銀メダル2個・銅メダル5個を獲得した。各種講習会,研修会,審査会,認定試験は予定通り実施されている。太極拳初段~3段検定も10月以降全国81会場で実施予定である,ことなどの報告を行った。

議  案

一,森田省吾理事より2017年9月30日時点における中間決算報告が行われ,審議,承認した。

二,2017年度の下半期事業活動について
 各ブロック,および日本連盟各専門委員会の2017年度の下半期事業活動計画について事前書面報告が行われ,審議,承認した。なお,川﨑専務理事より馬長勲老師来日に伴う後期事業日程の変更について説明が行われ,審議,承認した。また,川﨑専務理事より専門委員会委員の追加について説明が行われ,審議,承認した。

三,来年度の日本連盟,各専門委員会,及び各ブロック事業活動計画について
 各ブロック,および日本連盟各専門委員会の2017年度の事業活動計画について事前書面報告が行われた。高浦猛ジュニア普及委員会委員長から,2018年度から「長拳初段」技能検定を新設する提案が行われ,審議,承認した。また,川﨑専務理事より「中国・四国ブロック」から四国4県を分離し「四国ブロック」をあらたに設ける件について説明が行われ,審議,承認した。

四,来年度の日本連盟主要事業日程承認の件
 川﨑雅雄専務理事が,「2018年度(平成30年度)主要事業日程(案)」により説明し,審議のうえ承認した。なお,来年度の日本連盟事業活動計画は2018年1月20日開催の第53回日本連盟定例総会に提案のうえ審議,承認の運びとなる。

五,来年度の日本連盟トレーニングセンター・大阪トレーニングセンター特別講習会 募集要綱の件

六,来年度の日本連盟4段位前期昇段審査会実施要綱,実施日程の件
 上記2議案を審議するにあたり,川﨑雅雄専務理事より第9期本部研修生追加の件について提案がされ,審議,承認した。
 引き続き菅野淳子事務局長より「2018年度日本連盟トレーニングセンター特別講習会 募集要綱」,「2018年度 4段位昇段審査会 実施規程」の各資料にもとづき説明が行われ,審議,承認した。

七,川﨑雅雄専務理事より,太極拳技能検定制度の実施規定・実施方法の変更について説明が行われ,審議,承認した。

八,上り浜誠一太極拳技能検定委員会副委員長より,「国際武術連盟(IWUF)段位制度委員会」の資料にもとづき「国際段位制度」について説明が行われ,今後,国際武術連盟と協議していくことを審議,承認した。

九,前東篤子国体委員長より,2018年度のブロック国体予選大会に向けての取り組み状況と,国体実施マニュアルを1月の理事会に提出する件について説明が行われた。

十,第26回JOCジュニアオリンピック大会出場制限枠の件
 高浦猛ジュニア普及委員会委員長より,資料「JOCジュニアオリンピック大会における出場者制限について」にもとづき,暫定規定であった出場制限規定を次年度以降も継続採用とすることが提案され,審議,承認した。

十一,西村誠志競技委員会委員長より2018年度開催のJOCカップ大会,全日本選手権大会についての実施種目の変更が提案され,審議,承認した。
 矢島孝一郎国体担当理事より,国体公開競技における参加費用金額と,18歳未満の参加者の取り扱い,表彰人数について提案が行われ,審議,承認した。
 及川佳織審判委員会委員長より,JOCカップ大会において2019年度より新ルールによる採点方法が採用されることに伴い,審判員研修会の実施を希望する件が提案され,審議,承認した。

十二,強化指定選手ランキングの件
 谷川大選手強化委員長より,強化指定選手ランキング規定の変更について提案がされ,審議,承認した。

十三,日本連盟の諸規程の件
 川﨑雅雄専務理事から配布資料により制定された諸規定について説明が行われた。また,都道府県連盟倫理規定作成の進行状況について説明が行われた。

十四,その他の議案として,

1)川﨑雅雄専務理事から,2019年( 第36回),2020年(第37回)の2年間にわたり,全日本選手権大会の開催地を岡山県とすることについて説明が行われた。川島通正理事より,会場の詳細について資料に基づき説明が行われ,審議,承認した。

2)川﨑雅雄専務理事より,12月に開催予定の「徳島国際太極拳交流大会」の概要について説明が行われ,村岡久平会長が大会名誉会長に就任した件が報告された。

3)太極サポーターに加盟する5社が,販売する太極拳表演服に日本連盟公認シールの使用許可を求めている件について,事務局長江一将広報担当から説明が行われ,審議,承認した。

4)孫建明ヘッドコーチ主催による「武術太極拳 日本三都市ツアー」について,事務局長江一将広報担当から説明が行われた。

5)川﨑雅雄専務理事より,使用中の自選難度競技用マットが劣化したため,中国メーカーの商品を新規購入する件と,当該メーカーとの今後のスポンサー契約等について説明が行われた。

本日の議事を以上で終了し,2018年度事業計画・予算の審議を行う,第53回定例総会を2018年1月20日(土)に東京・四谷の主婦会館・プラザエフにて,予定通り開催することを確認し,議長が閉会を宣言した。