~署名と募金は国際五輪委と国際武連へ~

全国の拳友の熱い活動を賞賛

【掲載:2002年12月15日】

  全国の武術太極拳愛好者の“北京オリンピックに太極拳を!!”という熱い思いと願いは、19万人を越す署名活動と、3200万円余りにのぼる募金カンパとして集められた。

 日本連盟は結集された署名カードと支援募金を次のようにそれぞれ有効に対応させた。署名カードについては、IOCのジャック・ロゲ会長にあてて、私たちの願いを記述し、19万人余の数字を示して、このような形で全国の愛好者の熱い思いを示している、との書簡を加藤六月会長名でローザンヌにあるIOC本部に送った。

 同書簡を確かに受領し、会長に届けた旨のIOC事務局長からの確認の書簡が、このほど寄せられてきた。

 19万余の署名カードは、11月末横浜港を出港した船便で天津港に送られ、この23箱に収められた19万余人のカードは、北京にある国際武術連盟本部に到着した。同連盟では「大変貴重な武術太極拳の宝物」であると賞賛、丁重に保管し、展示していくとの書簡が、日本連盟に送られてきた。

IWUFが日本連盟に感謝状
 全国から寄せられた募金32,771,500円は、全額11月中旬に、中国銀行東京支店を経由して北京にある国際武術連盟(IWUF)に送金された。11月19日午後、国際武術連盟に贈呈する催しが北京飯店において行われた。日本連盟の村岡久平副会長から贈呈の目録が李志堅国際武術連盟会長に渡された。

 李志堅会長は「日本の多くの友人のこのような貴重な行為に強く感動しています。心から感謝申し上げます。私たちはさらに一層決意を固め北京五輪に、武術太極拳が参加できるよう、今回の募金を有効に活用しながら、ともに頑張っていきます。」と述べ、日本の今回の活動に深い敬意を表した。そして国際武術連盟から日本連盟に感謝状が贈られた。

 この催しには、于再清スポーツ次官(IOC委員)、厳建昌国際武術連盟専務理事、李傑中国武術協会会長、李雅佩副会長らが同席した。

※日本連盟機関誌「武術太極拳」2002年12月号、№157より。