第26回全日本選手権大会から服装規定が変更、ミズノが新太極拳ユニフォームを製作

【掲載:2008年07月15日】

 来年7月に開催される「第26回全日本武術太極拳選手権大会」から、現行の大会服装規定が変更され、統一デザインユニフォームの着用を義務付けられる種目が増加することが、6月21日に開催された第63回理事会で協議され、決定された。
 従来は、原則として「規定套路競技部門」や「国際大会代表選抜種目」で、統一デザインユニフォームの着用が義務付けられていた。

■統一デザインユニフォームの拡充:
 北京オリンピックの舞台で「武術トーナメント」が実現することとなった。日本国内でも今まで以上に武術太極拳が注目されることになる。「2008年北京後」の発展のために、ジュニア選手の育成・強化、社会体育としての更なる拡充などが求められる。
 競技大会として国内で最も権威ある全日本選手権大会は、服装規定をあらためて拡充し、競技スポーツとしての面目を社会に示すことが求められる。

■統一デザインの着用が義務つけられる種目:
 2009年「第26回全日本選手権大会」から、統一デザインユニフォームの着用が義務付けられる種目は下記の通り。

1)規定競技部門:
 6.ジュニア太極拳2、7.ジュニア太極拳1を除くすべての種目(1.総合太極拳AB、2.同C、3.24式太極拳A、4.24式太極拳B、5.24式太極拳C、8.長拳A、9.剣術A、10.刀術A、11.槍術A、12.棍術A、13.南拳、14.南刀、15.南棍

2)自選競技部門:
 16.太極剣・刀、17.48式・88式太極拳、18.楊式太極拳、19.陳式太極拳、20.呉式太極拳、21.孫式太極拳

■義務付けられない種目:
 下記の種目は、統一デザインユニフォームの着用を義務付けられない。

3)規定難度競技部門:
22.太極拳、23.南拳、24.長拳(いずれもジュニア選手を対象としているため)

4)自選難度競技部門:
25.自選太極拳、26.自選太極剣、27.自選南拳、28.自選南拳器械、29.自選長拳、30.自選長拳器械(国際競技種目であるため、国内の服装規定を適用しない)

5)伝統競技部門:
31.伝統拳術A、32.伝統拳術B、33.伝統拳術C、34.伝統器械(伝統種目の風格を尊重するため)

6)団体競技部門:
35.対練、36.集団、37.太極拳推手規定套路

■太極拳のデザインを多様化、ミズノが開発:
 長年の間、太極拳、南拳、長拳の各種目とも統一デザインは1種類に限られていたが、このたび、ミズノ(株)は、太極拳の従来のデザインを改良し、さらに、2種類のデザインを追加し、デザインA、デザインB、デザインCの3種類とした。各デザインは、6色の生地を選ぶことができることとして、選択の幅を拡げたものとなっている。デザインAは、従来と同じデザインでサイズ取りなどを改善したもの。デザインBはテープ色替型、デザインCは、脇切替型となっている。
 長拳、南拳(男女別デザイン)は、基本的に従来デザインのままとなっている。
 ミズノ製品の価格は従来と同額とし、注文方式も、従来通りに都道府県連盟を通じて行なうこととなる。
 このほど、日本連盟から都道府県連盟宛に、ミズノ(社)の新デザイン製品の案内として、デザイン画、生地見本、ユニフォームサイズ適合表、注文書が送付された。

■新デザインで自主製作も可:
 第63回理事会では、太極拳の3種類の統一デザインが承認されたので、大会出場選手はミズノ製品を購入しても良く、また、このデザイン画に基づいて自分で製作したものを着用しても良いことになる。
 今回の措置は、服装規定の適用種目を拡大するとともに、選手の製品の選択枝を拡げるものであるが、ミズノ社製を義務付けるものではない。

■第25回大会で見本を展示:
 7月11~13日に東京体育館で開催される「第25回全日本選手権大会」の会場では、ミズノ社の新製品がマネキン展示され、注文を受付けることも可能。ただし、会場での注文は受注後、会員が所属する都道府県連盟に注文書を送付して、従来通りの発注処理がとられることになる。

■日本連盟HPで見本閲覧も:
本ホームページの「用品」欄に、同製品のカラーデザイン画とユニフォームサイズ適合表が掲示されているので、デザイン、カラーとサイズ選択の参考にすることができる。

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