日本武術太極拳連盟「第68回理事会」 開催 11月4日

― 2010年度主要事業日程・研修センター特別講習会事業・
来年の「全日本選手権」出場規定変更などを承認 ―

【掲載:2009年11月15日】

2009年11月4日

 社団法人日本武術太極拳連盟は11月4日、東京・四谷の主婦会館「プラザエフ」で第68回理事会を開催した。理事会には日本連盟理事19人、監事2人の計21人(うち委任状による出席4人)が出席して、提出された議案を審議し承認した。
 議長に岡﨑温常務理事が、議事録署名人に川島通正理事、前田修理事が選任された。
 専務理事報告として村岡久平副会長・専務理事から6月に開かれた前回の理事会以降の日本連盟の活動と国際大会への参加状況、武術太極拳をとりまく世界の動向について報告・説明がなされた。なかでも「指導者の養成」が重要であることをあらためて強調した。
 議案の説明・承認を終えて、加藤勝信副会長が「世界大会での日本選手団の活躍ぶりを頼もしく思う。今後も全国各地の会員の皆さんが力を合わせて“正統派” の太極拳普及団体として根を張っていってほしい」と挨拶して理事会を閉会した。
 閉会後、二階俊博会長はじめ理事・監事で各地の状況説明や情報交換を行い、親しく話しあった。
 次回の第69回理事会は来年(2010年)1月16日(土)に開催する。

■第68回理事会議事録

日 時: 2009年(平成21年)11月4日(水)午後2時00分~3時00分
会 場: 主婦会館「プラザエフ」(東京都千代田区六番町)3階会議室<コスモス>
理事・監事総数: 21名(理事19名・監事2名)
出席者: 二階俊博会長、髙田明、加藤勝信の各副会長、村岡久平副会長・専務理事、長谷川凱久、岡﨑温の各常務理事、石原泰彦、大塚忠彦、大和久美代子、川崎雅雄、川島通正、小島正晴、小平孝夫、谷甚四郎、辻本三郎丸、友正慧、中井均、春木豊、前田修の各理事、有居晃、佐藤衛両監事(うち、委任状による出席は長谷川凱久常務理事、中井均理事、春木豊理事、佐藤衛監事)。なお、谷川大選手強化委員会委員長、西村誠志審判委員会委員長、高山守夫前長拳普及委員会委員長、渡辺敏雄総務部長が陪席した。

 本日の理事会が定款第21条の規定により成立していることを確認し、議長に岡﨑温常務理事を選任した。議事録署名人に川島通正理事、前田修理事を選任し、次に報告および議案の審議に入った。

報 告:

一、村岡久平副会長・専務理事が、6月に開催した前回理事会以降の事業活動等として、

1)第26回全日本武術太極拳選手権大会が成功裡に終了したこと

2)中国武術代表団一行4人が同大会参観のため来日、その際日本と中国の技能検定の運営について従来の申し合せを確認したこと

3)7月に開催された「第8回ワールドゲームズ2009高雄大会」の武術競技において日本選手が好成績をおさめたこと、また、国際武術連盟は同大会において武術競技が正式競技種目となるよう取り組んでいく確認をしたこと

4)第15期をむかえた技能検定(段検定)が10月25日から開始され、全国73会場で実施される。受験者も増加し、とりわけ初段検定については、ほぼ全加盟団体で実施される状況となったこと

5)強化指定選手に対する強化助成費規定に基づく中国での訓練・国内訓練が実施され、今般の「第10回世界武術選手権大会」での好成績につながったこと

6)スポレク・宮崎では、競技種目の変更の効果で3倍近くの参加選手数となったこと

7)各地・各ブロックでジュニア大会が開催されているが、選手の育成・強化のために重要な事業であること

8)「第10回世界武術選手権大会」の開催されたカナダ・トロントで国際武術連盟(IWUF)の各種委員会・総会が開催され、アジア諸国の団結が武術競技の発展・強化にとって重要であることが確認されたこと

9)今後、国際大会も増え、選手の育成・強化に一層努力していく必要があるが、日本連盟にとっての最重要事項は、技能検定制度のさらなる進展等による、指導者の養成であること

10)増加する業務に対応するため、日本連盟事務局の人員強化をしたこと、について報告した。

二、谷川大選手強化委員会委員長、西村誠志審判委員会委員長、高山守夫前長拳普及委員会委員長、石原泰彦太極拳指導員委員会幹事、岡﨑温太極拳技能検定委員会委員長から各委員会活動報告について事前書面報告が行われ、これを補足する形式で報告が行われた。
 加えて、谷川大選手強化委員会委員長から、「第10回世界武術選手権大会」で、金1、銀5、銅1、上位入賞多数の好成績を収めたことが報告された。

三、ブロック選出理事(東北・北海道ブロック=小平孝夫理事、北関東ブロック=小島正晴理事、南関東ブロック=大和久美代子理事、東海・北陸ブロック分は岡﨑温常務理事から、近畿ブロック=谷甚四郎理事、中国・四国ブロック=川島通正理事、および九州・沖縄ブロック=前田修理事)から今年度のブロック活動状況について事前書面報告が行われ、これを補足する形式で報告が行われた。

議 案:

一、2009年度の下半期事業活動について

各ブロック、および日本連盟各専門委員会の2009年度の下半期事業活動計画について

事前書面報告とともに、補足説明が行われ、質疑応答のうえ審議、承認した。

二、来年度の日本連盟、各専門委員会、及び各ブロック事業活動計画について

各ブロック、および日本連盟各専門委員会の2010年度の事業活動計画について事前書面報告とともに、補足説明が行われ、質疑応答のうえ審議、承認した。

三、来年度の日本連盟主要事業日程承認の件

石原泰彦理事・事務局長が「2010年度(平成22年度)主要事業日程(案)」により説明し、審議のうえ承認した。なお、来年度の日本連盟事業活動計画は2010年1月16日開催の第42回日本連盟通常総会に提案のうえ審議、承認の運びとなる。

四、来年度の本部研修センター特別講習会事業計画承認の件

石原泰彦理事・事務局長が「2010年度本部研修センター特別講習会 『3段特別講習会』、『2段特別講習会』、『推手特別講習会』 実施案」により説明し、審議のうえ承認した。

五、第27回全日本武術太極拳選手権大会出場

種目に関する規定の変更の件石原泰彦理事・事務局長が「2010年第27回全日本武術太極拳選手権大会出場種目に関する規定の変更(案)」により説明し、審議のうえ承認した。

六、来年度第4期ブロック講師選任の件

石原泰彦理事・事務局長から提案・説明があり、太極拳指導員委員会にて選任を行うことを承認した。

七、選手強化委員会強化助成費規定追加改定の件

石原泰彦理事・事務局長が「強化指定選手ランキング規定および強化助成費規定一覧表(案)」により説明し、審議のうえ承認した。

八、その他の議案

1.専門委員会「ジュニア普及委員会」の組織化日程に関する提案
石原泰彦理事・事務局長が提案・説明し、審議のうえ承認した。

 本日の議事を以上で終了し、加藤勝信副会長が閉会の挨拶を述べ、議長の岡﨑温常務理事が閉会を宣言した。

 

第68回理事会
専門委員会「ジュニア普及委員会」の組織化日程に関する決定

2009年11月4日

 ジュニア普及委員会の組織化日程について、下記の通り決定する。

1.都道府県連盟ジュニア普及委員会の組織化:
 本委員会の設立趣旨に沿って、各都道府県連盟内で、従来の「長拳普及委員会」と「ジュニア太極拳委員会」またはこれらに類似する組織による普及活動を推進する。そのうえで、条件のある都道府県連盟は、添付の「ジュニア普及委員会規程」に基づく都道府県連盟ジュニア普及委員会を、本年度内(2010年3月末)までに設立し、ブロック理事宛てに委員会名簿を提出する。

2.ブロックジュニア普及委員会の組織化:
 ブロックジュニア普及委員会は、下記の事業を推進する。

1)ブロックジュニア交流大会を運営する。

2)日本連盟ジュニア普及委員会が主催する長拳技能検定試験(5~2級、2~1級)と、長拳指導員認定事業(普及指導員)を主管して実施する。

3)技術講習会等のジュニア普及事業を実施する。

 ブロック委員会は、都道府県委員会から推薦される委員を構成員として、本年度内(2010年3月末)までに設立し、日本連盟専務理事宛てに委員会名簿を提出する。

3.日本連盟ジュニア普及委員会の組織化:
 日本連盟理事会は、各ブロック理事から報告されるブロック委員会名簿に基づいて、2010年6月19日に開催される日本連盟理事会、通常総会において、日本連盟ジュニア普及委員会の役員構成を定める。