太極拳技能検定3段最高齢合格者<辻寿恵つじひさえさん>インタビュー

「65歳から始めて、やめなくてよかったぁ」

【掲載:2009年12月15日】

 1924年(大正13年)生まれ。昨年暮れ、技能検定3段に見事合格された福岡市在住の辻さんは85歳。最高齢記録更新での3段取得である。

 「50代で腰を悪くしていて、何か身体にいいスポーツがないかと探していました。福岡市の市政だよりに載っていた太極拳教室に出会えたのは、それから10年以上も経ってからです」

 3段合格の感想をうかがうと…
 「3段講習会では、いつも<まだまだだなあ>と思っていたのですが、ひとつひとつ理解を積み重ねることができた結果だと思います」

 長く続けられる秘訣は?との問いには…
「多くの同好の士とめぐりあえたことが励みになりました。知らない方からも『私たちの目標です』と言われ、そのたびに心が引き締まる思いでした」

 これからの目標は?と尋ねると…
 「太極拳との出会い、講師の方々、会員の皆様との出会いに感謝し、生涯、太極拳を現役でと思っているところです」

 

◆辻寿恵さんプロフィール・資格
福岡県武術太極拳連盟所属 太極拳B級指導員
太極拳技能検定3段 日本民踊舞踊公認指導員
日本民謡指導者資格 木目込人形資格など多才
2009年度3段技能検定合格者データ
 今年度の3段技能検定合格者は、全国で290人。その年代別の合格比率(人数)は以下のとおり。

30代: 6.2% ( 18人) 40代: 9.7% ( 28人) 50代: 31.0% ( 90人)
60代: 40.0% (116人) 70代: 12.1% ( 35人) 80代: 1.0% ( 3人)

 50~60代が、7割と多数を占めるが、70代も12.1%と健闘している。ちなみに、3段の最年少合格者は、30歳女性。