国際ニュース「2020年夏季五輪」実施競技の8候補に武術太極拳が初めて採用される南アフリカのダーバンで7月8日,開かれ…

【掲載:2011年08月11日】


「2020年夏季五輪」実施競技の8候補に武術太極拳が初めて採用される

南アフリカのダーバンで7月8日,開かれた国際オリンピック委員会(IOC)総会において,2020年夏季五輪で新たに採用する1競技の候補8競技が決まった。

候補8競技は,武術太極拳,野球,ソフトボール,空手,スカッシュ,ローラースポーツ,スポーツクライミング,ウェークボード(水上スキーの)。

2013年9月,アルゼンチンのブエノスアイレスで開くIOC総会で,2020年に開く夏季五輪開催都市と実施28競技が決定される。

候補8競技から1競技を採用することになる。なかなか厳しい状況ではある。2020年夏季五輪開催には東京都が立候補している。

武術太極拳が候補に登場したのは今回が初めてのことであり,今後の展開が期待される。

この問題は10月下旬,トルコのアンカラで開く国際武術連盟の理事会・総会で検討・討議が行われる。

IOCロゲ会長 于再清国際武術連盟会長,村岡久平日本連盟副会長と懇談 東京で

日本連盟の村岡久平副会長(アジア武術連盟事務総長)は7月12日午前,東京の宿舎で,来日中のIOCのジャック・ロゲ会長,国際武術連盟・アジア武術連盟の于再清会長(中国スポーツ省次官)と会見し,懇談した。



左から于再清国際武術連盟会長,ジャック・ロゲIOC会長,村岡久平日本連盟副会長


来年8月,アジア選手権の大要決定 WFA代表がベトナム訪問

来年2012年に開催予定の「第8回アジア武術選手権大会」(アジア武術連盟主催)の開催地の視察と関係方面の責任者などとの協議を行うため,アジア武術連盟(WFA)から代表3人が7月3日から6日まで,ベトナム・ホーチミン市を訪問した。



来年のアジア選手権大会会場のフトー体育館。ホーチミン市

WFA代表一行は昨年11月の第35回WFA理事会の決定に基づき,具体的な諸問題についてベトナム武術協会,ホーチミン市政府,同市スポーツ部門のそれぞれの代表と協議を行った。

協議に基づき,「第8回アジア武術選手権大会」は来年8月19日から26日にかけてベトナム・ホーチミン市で行われる。

会場は,テコンドー世界選手権大会など国際大会クラスの規模の大きい競技会を開催した5000人収容可能のフトー体育館で,竣工は2003年。

ホーチミン市はかつて「サイゴン」市と呼ばれたベトナム最大の商業都市で「ドイモイ(刷新)政策」のもと,躍進が著しい都市である。

WFA代表一行は宿舎や輸送など各方面の問題についてベトナムの関係方面の責任者と話し合いを行った。

WFAから村岡久平事務総長,陳国栄技術委員会主任・中国武術協会副会長,岡﨑温秘書処主任が訪問した,

ベトナムからは同武術協会会長のホアン・ビン・ジャウ(ベトナムオリンピック委員会副会長),マイ・バ・ファンホーチミン市文化・体育観光局長,ウングエン・グン・カン同市マーシャルアーツ部長らが出席した。