第82回理事会・第2回定時社員総会を開催-2012年度事業活動報告・決算報告を承認-

【掲載:2013年7月17日】

公益社団法人日本武術太極拳連盟は6月15日,東京・四谷の主婦会館・プラザエフで第82回理事会および第2回定時社員総会を開催した。

理事会には日本連盟理事13人,監事2人の計15人が出席した。定時総会には理事・監事をはじめ全国の49加盟団体から正会員49人とオブザーバーら合わせて83人が出席した。

理事会・総会に続いてブロック会議(分科会・全体会議)と第19回太極拳中央技能検定委員会全体会議が開かれた。

今年は重要な年,団結して事業を進めよう

第82回理事会は13人の理事と監事2人の出席と専門委員会委員長3人および事務局から3人の陪席を得て午前11時に開会,議長に岡﨑温常務理事を選任した。 議案の審議・承認に入る前に,岡﨑温常務理事が「今年は重要な年。国体公開競技化,4段位・5段位検定などの新事業を一致団結・協力して進めよう」と挨拶。続けて,今年1月の定例総会以降の事業活動報告として次の様に述べた。

5月29日にロシアのサンクトペテルブルグで開催された国際オリンピック委員会(IOC)理事会において,2020年夏季オリンピック競技大会の追加競技に関して,8つの候補競技から3競技に絞り込む選定投票が行われた。長くIOC副会長を務めた于再清国際武術連盟(IWUF)・アジア武術連盟(WFA)会長の尽力もあり,武術競技は健闘したが3競技絞り込みに残れなかった。残念な結果ではあったが確実に『一歩前進』した。2020年五輪大会の追加1競技と開催都市は9月に決定されるが,次回は武術がぜひ新規採用競技に選ばれるよう,今回の活動を総括して努力していきたい。



第82回理事会で挨拶する岡﨑温常務理事

4段位検定新事業が昨年12月にスタートして中央研修会が東京・大阪で,2013年2月・3月には全国7ブロックで4段位昇段ブロック講習会が開催されるなど順調に進んでいる。

4月には第21回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会が尼崎市で,2013年全日本武術太極拳競技会が東京・本部研修センターで開催され,無事終了した。7月には第30回全日本武術太極拳選手権大会が開催される。第30回記念事業の集団演武には全国43都道府県連盟から566人が参加する予定であり,ぜひこれを成功させたい。2019年の国体公開競技化については『国体委員会準備会議』が発足し,実施に向けて作業を開始している。また,組織拡大に伴う諸問題の対策として,新規に専門委員会を設置してルール,組織の整備を進めていきたい。

4段位授与・昇段規定改定,国体公開競技化,「組織整備委員会」新設などを審議

理事会では総会に提出する次の議案の説明・審議が行われ,すべて承認された。1.2012年度(平成24年度)事業報告,2.2012年度(平成24年度)決算報告,3.国体公開競技公認ジュニアコーチ・公認審判員新設,4.太極拳4段位授与規程改定案,5.太極拳4段位昇段審査会実施規程案,6.太極拳指導員委員会承認案件,7.新規専門委員会設置に関する提案,8.東日本大震災追加義援募金処理の件,9.その他の案件。

議案1.については石原泰彦理事・事務局長による説明が行われ,議案2.については渡辺敏雄総務部長による説明がなされた。恩田享位監事が監査報告を行い,審議のうえ承認された。3.国体公開競技公認ジュニアコーチ・公認審判員新設,4.太極拳4段位授与規程改訂案,5.太極拳4段位昇段審査会実施規程案,6.太極拳指導員委員会承認案件については,石原泰彦理事・事務局長がそれぞれ該当の資料を提示して提案・説明し,審議のうえ承認された。

議案7.の新規専門委員会設置に関する提案では石原泰彦理事・事務局長が専門委員会の名称を「組織整備委員会」とすること,その趣旨,設立時期などを説明し,承認された。議案8.については石原泰彦理事・事務局長が今年2月に実施された武術太極拳イベント「武音祭」会場での「東日本大震災武術太極拳義援募金(約15万円)」を主催者である(株)スポーツカンパニーの代表者から昨年に続いて受領したことを報告,義援金の使途として9月に開催予定の東北ジュニア武術太極拳交流大会(日本連盟主催)の運営資金としたい旨の提案があり,説明・審議のうえ承認された。

以上の議案を第2回定時社員総会に提出することに関して,理事会は満場一致で承認した。



第2回定時社員総会の模様

第2回総会に全国の代表49人が出席

同日午後1時から開催された第2回定時総会には,日本連盟役員と全国47都道府県連盟および学生連盟,散手倶楽部の代表49人とオブザーバーらが出席した。

議長に岡﨑温常務理事が,議事録署名人に川島通正理事,前田修理事が選任された。

岡﨑温常務理事が開会にあたり理事会と同様の挨拶に加えて「今年は8月にワールドゲームズ・カリ大会,第7回アジアジュニア武術選手権大会,10月に第6回東アジア競技大会と第12回世界武術選手権大会武術競技の4つの国際大会が開催され,世界的にますます武術が発展する状況である」と述べた。

また,理事会と同様に1月の総会以降の事業活動報告・説明を行った。

理事会で承認された総会議案については理事会同様,次のように説明が行われた。

2012年度(平成24年度)事業報告・決算報告についてはそれぞれ石原泰彦理事・事務局長と渡辺敏雄総務部長が報告・説明を行い,審議の結果満場一致で承認された。また,恩田享位監事が監査報告を行い,審議のうえ承認された。

石原泰彦理事・事務局長から国体公開競技公認ジュニアコーチ・公認審判員新設に関する件,太極拳4段位授与規程・改定案に関する件,4段位昇段審査会・実施規程案に関する件,2013年度第5期本部研修生および2013年度第7期ブロック講師などの太極拳指導員委員会承認案件(両名簿を下に掲載),東日本大震災追加義援募金処理の件,新規専門委員会設置に関する提案について理事会同様の報告・説明がなされた。

総会に提出された議案はすべて承認された。以上で総会議事を終了し,岡﨑議長が閉会を宣言した。

総会終了後,同会場でブロック会議(分科会・全体会議)と第19回中央技能検定委員会全体会議が開催された。

次回の定例総会は2014年1月18日(土)に開催する。



ブロック会議分科会の模様

 

2013年度第5期本部研修生名簿 計4人

矢島千代子(南関東ブロック・埼玉)
日比靖博(東海・北陸ブロック・福井)
岸宣隆(近畿ブロック・京都)
三浦義則(九州・沖縄ブロック・長崎)

 

2013年度第7期ブロック講師名簿 計29人

北海道・東北ブロック赤神良子(北海道),貝森慶一(青森),高橋千鶴子(青森),佐藤泰子(宮城),佐藤かほる(宮城)

北関東ブロック小林美加子(新潟),小川隆江(長野),影山百合子(栃木),奈良橋俊子(群馬)

南関東ブロック助川敏一(神奈川),川田まゆ子(埼玉),野田博明(茨城),坂井シゲ子(東京),佐々木喜
美子(千葉)

東海・北陸ブロック板井由美子(愛知),荻野みどり(静岡),小野あけみ(福井),杉山千恵(岐阜),宮崎敦子(富山)

近畿ブロック大塚恵子(大阪),酒井令子(兵庫),永井三千代(奈良),中小路良介(滋賀),和田弥生(京都)

中国・四国ブロック中条育美(香川),財部伊津子(山口)

九州・沖縄ブロック井上安子(福岡),佐々木和江(熊本),高橋信子(鹿児島)

 

第82回理事会・第2回定時社員総会出席者

日本連盟=岡﨑温常務理事,石原泰彦理事・事務局長,川崎雅雄,友正慧,奥村吉昭,高山守夫,大和久美代子,塚原加代子,大沢藍未,谷甚四郎,辻本三郎丸,川島通正,前田修の各理事と有居晃,恩田亨位両監事。陪席=西村誠志審判委員会委員長,矢島孝一郎ジュニア普及委員会委員長,谷川大選手強化委員会委員長,渡辺敏雄総務部長,渡辺雅人,菅野淳子両事業部長

 

第2回定時社員総会出席者・オブザーバー

北海道連盟=小平孝夫,小寺瑛子,青森県連盟=加藤隆利,立石孝治,岩手県連盟=岩根節子,高橋喜子,宮城県連盟=岡野範子,佐藤泰子,秋田県連盟=藤島清康,池田雅古,武田繁子,山形県連盟=早坂ひで子,佐藤国幸,福島県連盟=沼澤祐子,後藤妙子,栃木県連盟=柏戸禮子,群馬県連盟=堀米秀夫,小山晶子,新潟県連盟=吉田功,長野県連盟=桜井啓司,安原茂,石野公子,茨城県連盟=野田博明,埼玉県連盟=佐々木浩,石川佐奈江,大滝信,千葉県連盟=林秀雄,石村恵利子,東京都連盟=川端智子,大塚かづ子,上島比都美,武田久,神奈川県連盟=鈴木浩次,山梨県連盟=渡辺豊美,長田順子,富山県連盟=沢井武雄,碓井淳一,石川県連盟=坂口志津子,岡田弘子,福井県連盟=大西義幸,静岡県連盟=増田洋,愛知県連盟=髙見一枝,三重県連盟=岩佐育代,奥村誠之郎,岐阜県連盟=杉山哲,杉山千恵,滋賀県連盟=吉田由美子,田中美代子,京都府連盟=渡部健一,寺沢優吉,大阪府連盟=中道由美子,兵庫県連盟=脇本和子,下田不二子,奈良県連盟=津田洋子,飯降牧子,和歌山県連盟=津毛望,辻順三,鳥取県連盟=前田慶一郎,島根県連盟=西村敏,岡山県連盟=増田泰治,広島県連盟=坂本公子,慶徳真由美,山口県連盟=小西輝保,香川県連盟=福田一惠,徳島県連盟=中西洋恵,愛媛県連盟=稲葉美子,高知県連盟=氏原史子,福岡県連盟=平塚アケミ,佐賀県連盟=吉原和子,長崎県連盟=三浦義則,山本道子,熊本県連盟=岩元克雄,吉田敏子,大分県連盟=千鳥安雄,佐藤俊郎,宮崎県連盟=丹羽省五,大神憲子,鹿児島県連盟=有馬勝博,春田牧子,沖縄県連盟=津波古保,学生連盟=増田勝,散手倶楽部=木本泰司,池田純