「第68回国民体育大会・スポーツ祭東京 2013」デモスポ行事「武術太極拳」に総勢1500人が出場

10月6日(日)東京都・中央区立総合スポーツセンター

【掲載:2013年11月15日】



都民の鳥「ゆりかもめ」をモチーフにした大会マスコットの「ゆりーと」

第68回国民体育大会「スポーツ祭東京2013」本大会が9月28日から10月8日まで多摩,島しょ地域を中心に都内全域,62の区市町村で開催された。東京国体本大会は1959年(昭和34年)の第14回大会以来,54年ぶり3回目の開催となる。今回,陸上,水泳など正式競技が37競技,公開競技は高校野球,ビーチバレー,トライアスロンの3競技,デモンストレーションとしてのスポーツ行事(デモスポ)は武術太極拳をはじめ57種目が実施された。

NPO東京都武術太極拳連盟(貫洞哲夫会長)主管の「デモスポ行事武術太極拳」は10月6日(日),東京都中央区の区立総合スポーツセンターで開かれた。



「デモスポ行事 武術太極拳」大規模集団演武競技の模様

大会では3種類の集団演武競技が行われた。大規模(100~51人)12チーム=900人,中規模(50~31人)10チーム=400人,小規模(30~6人)13チーム=200人の合計1500人が参加した。

武術太極拳競技の成績は次のとおり。

大規模競技①世田谷区武術太極拳連盟(自選24式太極拳)②小平市太極拳連盟(簡化24式太極拳)③大田区武術太極拳連盟(自選太極功夫扇),中規模競技①東京太極拳協会(長拳集体)②中央区太極拳連盟(24式太極拳)③八王子市武術太極拳連盟(太極拳),小規模競技①世田谷区武術太極拳連盟(自選太極拳)②剛柔拳舎(楊式伝統太極拳)③大田区武術太極拳連盟(太極拳)

また,谷川大・大会実行委員長(NPO東京都連盟副理事長)に今大会の実施報告を寄せてもらった。

54年ぶりの東京国体に太極拳登場

「第68回国民体育大会デモンストレーションとしてのスポーツ行事に武術太極拳が行われたことは大きな喜びです。東京での国体は54年ぶり,太極拳は初めての参加で,来賓,観客,出場団体の人々が融合した盛り上がった大会となりました。

今大会は集団演武の競技形式で出場総人数は1500人。身障者の方,小さなお子さんから高齢者まで参加して,全ての団体の演武は熱気にあふれ,会場の皆さんに感動を与えてくれました。

武術太極拳が国体のデモスポ行事として採用されて以来数年間,故大塚忠彦・東京都武術太極拳連盟前理事長は大会成功のために尽力されました。心に残る素晴らしい大会であったことを謹んでご報告いたします」

川端智子東京都武術太極拳連盟理事長



大会マスコットの「ゆりーと」も会場に応援にかけつけた

■国体実施報告

東日本大震災復興支援 第68回国民体育大会 デモンストレーションとしてのスポーツ行事「武術太極拳」が10月6日(日),東京都中央区立総合スポーツセンターで実施されました。

武術太極拳は1997年大阪で実施された「なみはや国体」以来,デモンストレーションとしてのスポーツ行事として国体に参加してきました。国体は2019年茨城大会からの4年間「公開競技」として実施されることが決定しており,すでに種目が決定され,それに対応する指導者,参加者の養成への取り組みが始まっております。

東京都連盟は都体協への加盟と同時に国体への準備を進めてきました。開催各県はそれぞれの状況に応じて実施形式を決定してきましたが,東京では多くの愛好者が国体に参加できるようにということから,音楽を用いた集団競技として採点による競技形式での実施を決定しました。採点については全日本選手権のルールを基に審判ルールを作成し,神奈川県連盟の協力を受けてパソコンによる採点形式を導入して大会に臨みました。

参加区分は小規模(6名~30名),中規模(31名~50名),大規模(51名~100名)に分かれ,各参加団体が拳式,隊列,音楽の各方面に様々な工夫を凝らしたものとなりました。参加された都連盟加盟団体の幅広い年齢層からの参加者が,集団形式という特色を生かすべく,練習を重ねられてきたことが大会の成功の大きな要因となりました。またこれは武術太極拳の多様な展開を示すものともなりました。

同時に,この成功は,直前まで綿密な打ち合わせと準備をされた大会スタッフの皆様の努力によるものでもあります。国体は毎年開催されるものではなく,経験のない事業でしたが,中央区をはじめとする関係各方面のご協力と,全日本選手権を20年にわたって主管してきた東京都連盟の経験を結集することで,滞りなく大会を終えることができました。

昼休みには南関東ジュニア大会で優秀な成績を収めたジュニア選手による演武も行われ,大会に花を添えました。

大会実行委員長 谷川 大

 



大会の模様


大会表彰式で。
村岡久平日本連盟副会長がプレゼンターを務めた