第4回太極拳ゆったり体操サポーター講習会開催

【掲載:2009年12月15日】

佐賀・秋田など全国から61人が参加して
 福島県喜多方市は11月14日(土)、喜多方市総合福祉センターにおいて、「太極拳ゆったり体操サポーター講習会」を開催し、喜多方市が開発した「太極拳ゆったり体操」の動作や指導法とともに、「介護予防における運動の必要性」について講習を行った。

 本講習会は、介護予防の効果が証明されている「太極拳ゆったり体操」を正しく理解し、共に普及していくサポーターを育成するためのもので、今回で4回目となる。今回は、この体操を講習会後すぐに活用してもらえるよう、普及のために作成した「短縮版」7動作を中心に講習を行った。
 講習会には佐賀県や秋田県など全国から再度の受講生も含め61人の参加者があり、今回の講習会で新たに50人のサポーターが育成された。参加者には講習会終了後、「講習会修了証」が手渡された。

【講習内容】
①「太極拳ゆったり体操開発の経緯と喜多方市の取組」
 講師:喜多方市高齢福祉課長 髙橋信氏

②「介護予防における運動の必要性について」
 講師:福島県立医科大学医学部公衆衛生学講座 安村誠司氏

安村氏は、国が示している介護予防全般について説明し、太極拳ゆったり体操については「この体操は、虚弱高齢者に焦点を当て、2年をかけて効果を科学的に検証しながら作成しており、他のご当地体操とは一線を画している。バランス機能の向上、そして下肢筋力を中心とした全身の筋力アップに効果があることがきちんと証明されているこの体操を、サポーターの皆様は、自信を持って普及し、特に虚弱高齢者が生活の一部として取り入れられるように活動してほしい」と語った

③「太極拳ゆったり体操の動作と指導法について」

④「体操 座位バージョン(短縮版)の動作について」

⑤「体操 立位バージョン(短縮版)の動作について」 
 講師:太極拳ゆったり体操リーダー 佐々木洋子

⑥「グループワークとまとめ」
 講師: 五十嵐キウ子 竹安和子 遠藤美弥子 小野京子 
 神田マツ子 菊池アヤ子(太極拳ゆったり体操リーダー)

 サポーター講習会受講生には,「修了証」を渡して、自身の健康づくりに役立てていただくとともに、それぞれの地元でも、DVD等を活用した指導など、この体操の積極的な普及をお願いしている。
 喜多方市では今後、より正確な指導のため、サポーター講習会修了者を対象に指導法講習会を企画するなど、指導員の育成を図ることを検討している。