「第18回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会」740人が出場して盛況

ことしから単独で開催 5月15・16日 横浜文化体育館

【掲載:2010年06月15日】

 日本連盟主催の「第18回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会」(以下ジュニアカップ大会と略)が5月15日(土)、16日(日)の2日間にわたり、神奈川県横浜市の横浜文化体育館で開催された。NPO法人神奈川県武術太極拳連盟(矢島孝一郎理事長)が主管団体として大会運営にあたった。
 文部科学省、(財)日本オリンピック委員会、(財)日本体育協会、神奈川県、横浜市、アジア武術連盟の後援。
 近年のジュニアカップ大会への出場者増に対応するため、これまで同日・同会場で開催してきた「全日本武術太極拳競技大会」を別途開催し(5月1日・2日に本部研修センターで実施済み)、今年からジュニアカップ大会は単独で開催することになった。

●出場選手昨年の10%増、観客は2日間で3500人超
 ジュニアカップ大会は世界ジュニア選手権大会、アジアジュニア選手権大会の套路競技種目にならい、A組(16歳~18歳)、B組(13歳~15歳)、C組(7歳~12歳)の3つの年齢グループで行われ、全国各地から740人(男子377人、女子363人)が出場した。今大会の延べ出場者数は昨年第17回ジュニアカップ大会の参加者数673人の1割増だった。
 観客は2日間あわせておよそ3500人、ジュニア選手たちの熱戦に大きな拍手と声援を送った。
 開会式では審判団入場に続いて、村岡久平・日本連盟副会長・専務理事が「今年8月には国際オリンピック委員会(IOC)が主催する『第1回ユース(ジュニア)オリンピック大会』がシンガポールで開かれ、12月には同じくシンガポールで『第3回世界ジュニア武術選手権大会』が開催されます。ジュニア選手の皆さん、日頃の練習の成果を思う存分発揮してください」とあいさつした。
 競技開始の前に友正慧総審判長(日本連盟審判委員)による競技上の諸注意、審判団の紹介が行われた。

●JOCジュニアオリンピックカップ、藤永和樹・山本千尋両選手が獲得
 大会会場には4面の試合用コートが設営され、2日間にわたる熱戦が繰り広げられた。
 その結果、大会最優秀選手(男女各1人)2人に「JOCジュニアオリンピックカップ」が授与された。選ばれたのは男子=藤永和樹(長拳A・大阪府連盟)、女子=山本千尋(長拳A・兵庫県連盟)の両選手。

●ジュニア強化指定選手から世界ジュニア選手権日本代表を選抜
 日本連盟選手強化委員会は本大会終了後に「2010年度ジュニア強化指定選手」を選抜する会議を開催し、ジュニア各種目の強化指定選手約40人を選出した。これらの選手は8月に開催される「ジュニア強化合宿」に参加したうえで、「第3回世界ジュニア選手権大会」(12月・シンガポール)の「日本代表選手選抜合宿」(10月中旬)に参加することになる。

●ジュニア選手のさらなる成長に期待して
 閉会式ではジュニアオリンピックカップが佐藤衛 神奈川県連盟前理事長と笠置康子 県連盟前副理事長から藤永・山本両選手に手渡されたほか、各種目の入賞者の健闘がたたえられた。
 今大会の主管団体、NPO神奈川県連盟の矢島孝一郎理事長のあいさつに続いて、村岡久平・日本連盟副会長・専務理事が「ジュニア選手たちのさらなる成長と活躍に期待します。大会開催に尽力されたすべての関係者、スタッフ、声援してくださった観客の皆さんに感謝します」と述べて、大会を締めくくった。

●来年のジュニアカップ大会は大阪で開催
 来年の「第19回ジュニアオリンピックカップ大会」は4月に大阪で開催される。
 大会主管はNPO大阪府連盟(髙田明会長)が担当する。

大会の様子などの写真はギャラリーにあります。

第18回JOCジュニアオリンピックカップ大会 審判団

監査委員 川崎 雅雄、辻本三郎丸
総審判長 友正  慧
副総審判長 西村 誠志
審 判 長 及川 佳織、高山 守夫、竹中 保仁、中村  剛、前東 篤子、三代 一美
執行・套路
審判員
上り浜誠一、石川佐奈江、潮田  強、大越 春美、大和久美代子、王   正
桂木 聡子、髙浦  猛、武田  久、竹村 美恵、谷  理絵、冨田 金義
友崎  敦、二宮 秀夫、馬淵 俊二、松下  寛、三船  英、満留 博文
宮村 みほ、村上 里絵、矢島 淑江、横山 麻子、吉田由美子
業務審判員 石川 まな、一條 徳子、岩佐 育代、榎田 徳子、大竹 由美、加藤キヌ子
小島 正晴、小須田正孝、小原真理世、櫻井 悠樹、白井 幸子、鷹取 春子
登丸 譲治、登丸 道子、長洲 裕子、長田 孝子、成瀬 節子、延原登美子
濵川 良子、山下 君子