「第4回世界伝統武術フェスティバル」閉幕 83カ国・地域から2100人

中国・湖北省十堰市(武当山)で10月16日~20日

83の国・地域から2100人が集結 日本からは13チーム・94人が出場

【掲載:2010年11月15日】

 国際武術連盟(IWUF)と中国武術協会の共同主催による「第4回世界伝統武術フェスティバル」が10月16日~20日、中国・湖北省十堰市(じゅうえんし)で開催された。
 同フェスティバルは「伝統武術の世界的な発展と交流」を開催主旨として、2年ごとに開かれており、今回は世界83カ国・地域から選手・役員2100人が参加した。日本からは13チーム・94人が参加。また日本連盟の村岡久平副会長・専務理事がIWUF理事として参加した。
 今回大阪から参加した陳静武術太極拳研究会(大阪府連盟加盟)の渡辺俊哉代表に報告してもらった。

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 中国・湖北省十堰市で開催された「第4回届世界伝統武術節(フェスティバル)」に陳静武術太極拳研究会より28人参加させていただきました。
 この世界伝統武術節は武術の国際大会の1つで、2年に1度行われる大規模な大会です。
 1・2回目は少林寺のある河南省鄭州市で、3回目と今回は武当山のある湖北省十堰市で開催されました。
 大会会場では、中国国内組のコート2面、国際組のコート2面の計4面で各部門の大会が行われ、大盛況でした。そのなか、日本団の選手の皆さまも大活躍し、金・銀・銅のメダルも獲得していました。
 当陳静武術太極拳研究会は2004年から3回目の参加ですが、各国が前大会よりもさらにレベルを上げ、それぞれこれまでに練習を重ねて来た成果が現れており(特にロシアチーム)、各国での武術のレベルが年々上がっていることを痛感しました。またアフリカ諸国からの出場が増えたことも実感しました。
 今大会も、世界各国の方々と出会い、様々な徒手・器械の武術を見ることができ、中国武術の面白さ、奥深さを感じた大会でした。そういった大会に「出られるだけで嬉しい」「現地での大会ボランティアの皆様がとても良くしてくださいました」と言う声も参加者から沢山聞こえてきました。
 また現地では、村岡久平日本連盟副会長のご尽力で、日本団の皆様がスムーズに大会に出場できたことを感謝いたします。
 ありがとうございました。

陳静武術太極拳研究会代表 渡辺俊哉
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 十堰市は「武術と太極拳ゆかりの地」武当山の所在地として有名であり、武当山はユネスコ世界遺産にも指定されている。


「第4回世界伝統武術フェスティバル」開幕式で
入場する日本選手団

開幕式歓迎アトラクションで
「少年強」を熱唱するジャッキー・チェン

フェスティバルでの競技の模様