「第33回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会」結果報告
4月19日土・20日日 愛知県名古屋市・愛知県武道館
8年ぶりの名古屋開催!全国から選抜されたジュニア選手たちがJOCジュニアオリンピックカップ獲得を目指して熱戦!
公益社団法人日本武術太極拳連盟主催の「第33回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会」が4月19日(土)・20日(日)の2日間(18日審判団ミーティング・選手練習)の日程で開催されました。会場は、2026年アジア競技大会の会場でもある愛知県名古屋市・愛知県武道館で行われました。
大会では、全国から選抜されたジュニア選手たちが素晴らしい演武を披露しました。会場はたくさんの声援と拍手にあふれ、活気のある雰囲気の中で大会は進行しました。
主管は愛知県武術太極拳連盟、後援は(公財)日本オリンピック委員会(JOC)、スポーツ庁、(公財)日本スポーツ協会、愛知県、名古屋市、アジア武術連盟、協賛は、太極パートナーズ各社(アシックス、ダイワコーポレーション、フォトクリエイト、島村運輸倉庫、太極サポーター、太極縁、太極拳ウェアYUN、恒和産業)の7社1団体。本大会は、独立行政法人日本スポーツ振興センタースポーツ振興基金助成事業として実施されました。
この大会は国際大会(世界ジュニア選手権、アジアジュニア選手権)に合わせ、全種目に「2019年版武術套路競技規則(JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳競技規則)」を導入し、国際大会出場を目指すための大会と位置付けて実施しています。選手は男女計40種目に延べ568人がエントリーしました。
JOCジュニアオリンピックカップ受賞者は、大木宙(男子国際第三套路長拳3種目・埼玉県)白川奏那(女子国際第三套路短器械・長器械・兵庫県)の両選手
大会会場の愛知県武道館には3面の競技コートが設置され、第1・第2コートは国際大会仕様のコート(中国・泰山製)で実施しました。
また第1コートの第三套路種目では、佛山市擎天科技有限公司(JUSTTOOL社)の機材を導入、その他のコートでも新ルール仕様のシステムを導入し、事前に綿密な審判研修等を行って大会に臨みました。成績表示は、会場内の掲示は行わず、日本武術太極拳連盟ホームページに順次掲載しました。
開会式では、はじめに衆議院議員・加藤勝信日本連盟会長のご挨拶を川﨑雅雄副会長が代読され、続いて主管の大岡宗弘愛知県武術太極拳連盟会長にご挨拶いただきました。その後、日本連盟審判委員会委員長である竹中保仁大会総審判長による競技上の諸注意のあと、各コートの審判団紹介へと移り、全国の頂点と日本代表候補の座をかけた戦いがスタートしました。
活気と緊張感が漂う雰囲気の中で、白熱した演武をみせるジュニア選手たちに会場からは大きな声援と拍手が送られ、大会は成功裡に終了しました。
最高賞であるクリスタルガラスの「JOCジュニアオリンピックカップ」を手にした大会最優秀選手は、男子国際第三套路長拳3種目で優勝した大木宙選手(埼玉県連盟)と女子国際第三套路短器械・長器械で優勝した白川奏那選手(兵庫県連盟)が選ばれました。
大木選手は「すごく嬉しいです。毎回の練習に、全力で励んできた努力が報われた気がしています。今回はジュニアとしての集大成のような気持ちで臨みました。今後の大会でも、自分の強みを活かして頑張っていきたいです。」とコメント、白川選手は「とても嬉しいです。今大会までに体力をつけるのが一番大変でした。今回のこの嬉しさに満足することなく、今後もさらに全力で進んでいきたいです。」とコメントし、喜びの笑顔をみせました。両選手の今後の活躍を大いに期待します。
閉会式では、来年の大会主管団体である福岡県武術太極拳連盟前田豊理事長より閉会の挨拶が述べられ、大会を締めくくりました。次回の「第34回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会」は、来年春に福岡県福岡市で開催を予定しています。
最後に今大会を開催するにあたり、主管の愛知県武術太極拳連盟の皆さまの多大な協力をはじめ、役員、審判員、スタッフの皆さま、そしてご参加いただいた選手、コーチ、保護者の皆さまに深く感謝申し上げます。
「第12回アジアジュニア武術選手権大会」日本代表候補選手計33人が選ばれる本大会の結果と、年齢、種目、実力、訓練状況などを総合的に判断し、「日本代表候補選手名簿」に記載している33人が代表候補選手として選抜され、4月26(土)に東京・日本連盟トレーニングセンターにおいて「ジュニア日本代表選手選考会」が実施されました。
選考会の実施報告等については来月号に掲載させていただきます。
関係各位におかれましては、今後とも、ジュニア選手育成事業を推進していただきますよう、お願い申し上げます。