2023年度太極拳3段技能検定 都道府県第1次試験の変更内容について

2023年度は2022年度と同様に新型コロナウイルスの感染防止対策として、ご参加される皆さまの安全を第一に考慮し、3段1次試験「推手基礎套路」を以下の通りに変更して実施します。

○試験方法

①推手は本来2人1組で演武するものであるが、感染防止対策として受験者の方の安全安心を第一として、推手基本動作を受験者が1人で演武して師範する方法で実技審査を行う。
審査員は受験者の方が1人で演武師範した推手基本動作を審査して判定する。

②演武師範する推手基本動作の内容:教本「太極拳推手規定套路」のⅢ.太極拳推手規定套路の基本動作<1.単推手①平円単推手、②立円単推手、③折畳単推手>(P.18~P.24)<2.双推手①平円双推手、②立円双推手、③折畳双推手>(P.24~P.30)の単双推手の6動作を1人で定歩(右足前)の姿勢で、3回以上繰り返して演武し師範する。

③審査員の指示に従って、定歩にて単双推手6動作を順次演武し、6動作を正しく師範する。

④受験者の申請によるやり直し試験は、全体の受験者が演武試験を終了した後に、審査員に対して1回のやり直し申請をすることができる。審査員は申請に基づいてやり直し試験を実施する。

追記:受験者の方が推手動作を1人で演武して師範する実技試験の方法を考慮して、課程とする基本動作では「合歩四正推手」を除いた単双推手6動作のシンプルな技術課題にて3段1次試験を実施する。本来は2人1組で相手との協調性を感じて行うものであるが、今年度については感染防止対策と受験者の方の安全安心を第一として1人での演武師範による審査を実施する。

○試験範囲=「推手基本動作」:

教本「太極拳推手規定套路(P.18~P.30)」

1)動作順序;教本中の甲(白色服装)の動作を1人で演武し師範する。

  1組 定歩単推手
 (1)平円単推手(右足前の定歩にて手法の回数は3回以上)
 (2)立円単推手(右足前の定歩にて手法の回数は3回以上)
 (3)折畳単推手(右足前の定歩にて手法の回数は3回以上)

  2組 定歩双推手
 (1)平円双推手(右足前の定歩にて手法の回数は3回以上)
 (2)立円双推手(右足前の定歩にて手法の回数は3回以上)
 (3)折畳双推手(右足前の定歩にて手法の回数は3回以上)

2)動作要領;

  1.両足は適切な足幅を保ち、手法は、柔らかく、ゆっくりと動かす。手法と足・腰の動きを適切に協調させて演武し師範する。

  2.体の中正を保ち、体が顕著に前傾したり、ねじれたり、速度が不均一にならないように、正しい姿勢で落ち着きのある演武をし師範する。

  3.各動作とも手法の回転回数は3回以上行う。

○審査基準

下記の場合は、原則として不合格判定とする。

1)推手基本動作・単推手(平円、立円、折畳)双推手(平円、立円、折畳)の6動作の各手法の回転回数は、3回以上行って師範するものとする。6動作の演武に際して、2動作以上、手法の回転回数が不足している場合を不合格とする。

2)審査員より指定された6動作の各演武師範に際して、指定された動作の手法を2動作以上間違った演武をした場合を不合格とする。

3)上記以外で動作が多少乱れたり、停頓等があっても不合格判定としない。