「北京五輪武術トーナメント」 いよいよ開幕! 8月21日~24日 中国・北京

2008.8.21~24 中国 北京

 「2008年北京武術トーナメント」がいよいよ8月21日に開幕する。同トーナメントは国際オリンピック委員会(IOC)が承認し、北京オリンピック組織委員会(BOCOG)が主催して実施するもので、会期はオリンピック期間の最後の4日間にあたる8月21日(木)~24日(日)。会場は北京オリンピック公園内にあるオリンピックスポーツセンター体育館。

 「武術トーナメント」には43の国・地域から126人(套路86人、散手40人)のトップ選手が参加する、まさに世界の注目を集める歴史的な大会。また、メダルもオリンピックに準じて五輪マーク入りのものが用意されている。日本代表の健闘を期待する。

 「北京武術トーナメント」では套路競技男女5種目計10種目と散手男女計5種目のあわせて15種目が実施される。出場枠と参加資格は昨年11月の「第9回世界武術選手権大会」(北京)の成績によって定められ、日本は男女太極拳、男女南拳、男子長拳の計5種目と散手70㎏級の1種目、計6種目で6人の参加資格を獲得していた。
  今回の全日本選手権大会(7月11日~13日)で行われた日本代表最終選考の結果、
日本代表は次のとおりに決定した。

套路競技 監督: 孫建明日本連盟ヘッドコーチ
選手: 下田 賢大(男子太極拳・大阪府連盟)
宮岡 愛(女子太極拳・神奈川県連盟)
中田 光紀(男子南拳・東京都連盟)
小島恵梨香(女子南拳・滋賀県連盟)
市来崎大祐(男子長拳・大阪府連盟)

 

散手競技 監督: 東  孝(東京武術散手倶楽部)
選手: 笹沢 一有(同)
左から中田光紀、市来崎大祐、宮岡愛、孫建明監督
東孝監督、小島恵梨香、下田賢大、笹沢一有の各選手

 日本代表団は7月末から北京入りしてトーナメント直前まで最終調整をおこない本番に向けて万全の準備を行う。「北京の暑さに慣れる」対策も重要な課題と孫監督。
 トーナメント観戦、日本代表選手の応援に日本連盟からおよそ100人が北京に赴く。

 「武術太極拳」は北京オリンピックの正式種目には採用されなかったが、「北京武術トーナメント」として“オリンピック公開競技”に準じるかたちで実施される。
 北京オリンピックでは実施競技28のほか武術太極拳が「トーナメント」の呼称で29競技目として行われる。

「北京武術トーナメント」会場のオリンピックスポーツセンター体育館
トーナメント前の期間にはハンドボール競技が行われる