国際ニュース:武術競技を熱心に視察 IOC調査グループが世界ジュニアに

【掲載:2012年10月17日】

 2020年の夏季オリンピックに新たに1競技を加えることをIOC(国際オリンピック委員会)は今年春に決定している。

新競技参加のためIOCは武術太極拳を含む8競技を候補競技と決定した。この決定に基づき,IOCは候補競技について調査・研究を行なっている。

最終決定は,来年の9月7日アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開かれるIOC理事会・総会において発表される。

IOCはIWUF(国際武術連盟)に,すでに加盟国数,NOC(国内オリンピック委)加盟の有無,競技内容を示す各種材料等の提供を求めている。さらに国際競技大会の現場を視察するなど具体的な調査・研究をはじめている。マカオで開かれた今回の武術太極拳のジュニア選手権にIOCから調査グループが訪れ,競技の現状をつぶさに視察,期間中の9月22日と23日の両日にわたり行なった。

調査グループの二人はIWUF役員とも懇談をし,競技大会のほか,各国のレベルの高い選手による特別演武もつぶさに見聞した。



IOCの調査グループ。左から2人目が調査グループ責任者の
アンドリュー・ライアン氏、その左隣が調査メンバー