「2026年度春季強化合宿」および「2026年全日本武術太極拳競技会」実施報告

5月8日(金)から10日(日)までの3日間、愛知県名古屋市・愛知県武道館において、(公財)日本オリンピック委員会(JOC)の選手強化NF事業助成を受け、「2026年度春季強化合宿」を実施しました。

このうち、5月9日(土)・10日(日)には、アジア競技大会の最終選考会を兼ねた「2026年全日本武術太極拳競技会」を開催しました。

套路競技の日本代表内定選手については、シニア国際競技大会派遣選手選考規程および選考基準に基づき、第一次選考会と本競技会の結果に加え、年齢、種目、競技力、訓練状況等を総合的に判断し、日本代表選手選考委員会の承認を経て選考されました。その後、日本オリンピック委員会(JOC)による最終決定が行われました。

9月19日(土)から10月4日(日)まで愛知・名古屋で開催される「第20回アジア競技大会」において、武術太極拳競技(套路/散打)は9月20日(日)から24日(木)まで実施される予定です。

日本代表チーム「TEAMJAPAN」の選手たちの活躍に、ぜひご期待ください。

2026年度春季強化合宿レポート

主催:公益社団法人日本武術太極拳連盟
日程:2026年5月8日~10日(前泊:5月7日)
場所:愛知県武道館
参加者:(套路)全国第1次選考会通過者40名、(散打)12名

○目的

本合宿は、2026年9月19日(土)~10月4日(日)に愛知・名古屋で開催される「第20回アジア競技大会(OCA主催)」に向けた、日本代表最終選考を兼ねて実施した。

主な目的は以下の通りである。

・大会直前の最終調整として、合宿形式の中で実践的な調整練習を行う。

・重要な本番を想定した選考会を通じて、選手のメンタルコントロール方法を実践的に指導・体得させる。

・技術的な調整だけでなく、メンタル面の強化を図り、本番で最高のパフォーマンスを発揮できる選手を選抜・育成する。

○成果

全国から選抜された套路40名、散打12名の選手が参加し、予定通りのスケジュールで実施された。

・5月8日:[共通]調整練習(午前8時開始、16時まで)

・5月9日・10日:

[套路]午前選考会、午後練習、夜間選考会(夜間は9日のみ)

[散打]午前練習、午後競技会、夜間練習(夜間は9日のみ)

套路競技では、特に大きな成果として、中国から審判長を、マカオおよび台湾から審判員を招聘し、実際の国際基準による選考会を実施した。これにより、選手たちは本番さながらの厳正な審査を受け、減点箇所や国際的な採点基準についての理解を深めることができた。

最終選考という緊張感のある環境の中で、選手たちは真剣に取り組み、技術的な確認と調整を進めた。一方で、選考会特有のプレッシャーの中で普段の実力を十分に発揮できなかった選手も複数見られ、本番でのメンタル管理の重要性が改めて浮き彫りになった。

また散打競技では、全審判員を海外から招聘するとともに、日本初となる擂台(コート)を設置し、国際大会を想定した形式で競技を実施した。本番同様の環境下で試合経験を積むことで、選手の国際対応力向上と競技力強化に大きな成果を得ることができた。

○課題

套路競技において、今回の合宿を通じて最も顕著だった課題は、緊張下でのパフォーマンス発揮である。普段の練習では高い実力を発揮できている選手であっても、重要な選考会という場面でミスや本来の力を出せないケースが多々見られた。

この結果から、以下の点が今後の重要な課題として挙げられる。

・技術力の向上だけでなく、メンタルトレーニングを練習に体系的に組み込む。

・日常の練習の中で意図的に緊張感のあるシチュエーションを多く設定し、「本番慣れ」を促す。

・大事な場面でこれまでの努力が無駄にならないよう、選手一人ひとりのメンタルコントロール能力を高める指導体制の強化。

今後はメンタル面の強化を重点的に取り入れ、次回の強化合宿や大会本番に向けた選手育成を進めてまいります。

散打競技において、今回の合宿および選考会を通じて顕著となった課題は、国際大会基準への対応力と、試合中の状況判断能力である。国内大会とは異なる海外審判員による判定基準や、擂台(らいだい)コート特有の距離感・攻防への適応に苦戦する場面が見受けられた。

この結果から、以下の点が今後の重要な課題として挙げられる。

・国際基準を意識した攻防や判定傾向への理解を深めるため、海外ルールを想定した実戦練習を継続的に実施する。

・擂台(らいだい)コートにおける位置取りや試合運びなど、国際大会特有の戦術対応力を強化する。

・試合中の状況判断力や対応力を高めるため、実戦形式での強化練習を増やし、多様な試合展開への適応力向上を図る。

今後は、技術面のみならず、国際大会を想定した実践的な強化環境をさらに充実させ、世界の舞台で戦える選手育成を進めてまいります。

以上

アジア競技大会と同じ愛知県武道館で開催

アジア競技大会と同じ愛知県武道館で開催

選手強化NF事業助成を受けて実施

選手強化NF事業助成を受けて実施

散打競技の参加選手一同

散打競技の参加選手一同

加藤勝信会長のご挨拶を川﨑雅雄副会長が代読

加藤勝信会長のご挨拶を川﨑雅雄副会長が代読

散打コートでは本番同様に擂台(らいだい)を設置

散打コートでは本番同様に擂台(らいだい)を設置

套路審判団一同

套路審判団一同

散打審判団一同

散打審判団一同

大会終了後に記念撮影

大会終了後に記念撮影

日本代表チーム(TEAM JAPAN)が決定

日本代表チーム(TEAM JAPAN)が決定

 

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