【年頭所感】日本連盟 岡﨑 温 会長代行

より国民に親しまれ愛されるスポーツ団体になるよう努力を

あけましておめでとうございます。

昨年は7月にブラジル開催の第10回世界ジュニア選手権大会で金4、銀4、8月初旬マカオ開催の第1回世界大学選手権大会で金2、銀1、銅1、8月中旬の第18回ジャカルタアジア競技大会で銀1、11月ミャンマー開催の第2回武術套路ワールドカップ大会で銀3、銅1、11月下旬中国・南京開催の第1回アジア伝統武術選手権大会で銀1、銅1を獲得するなど、日本連盟が派遣した選手団は活躍をみせました。また、第18回アジア競技大会期間中に開かれた、アジア武術連盟(WFA)の第16回総会にてアジア連盟の役員改選が行われ、WFAは会長に香港の霍震寰氏を留任、日本連盟の岡﨑温を執行委員、谷川大を伝統武術委員会副主任、及川佳織を技術委員会委員に選任しました。本年は、6月中国・峨眉山で第8回世界カンフー選手権大会、8月ブルネイで第10回アジアジュニア武術選手権大会、10月中国・上海で第15回世界武術選手権大会、11月中国・南京で第2回アジア伝統武術選手権大会が開催されます。日本連盟はこれらの大会に選手を派遣するとともに、今後も国際武術太極拳の発展に尽力し、武術太極拳をオリンピック競技の正式種目の実現のため努力します。

また、国内において、昨年全国8つのブロックで「国体公開競技『武術太極拳』ブロック選抜大会」を実施しました。本年は第74回国民体育大会で「国体公開競技」実施を迎え、全国組織を上げて成功させなければならないと思います。さらに今後7年間の「国体公開競技」をより立派な大会にするため、都道府県連盟は組織体制を整備し、名実ともに各都道府県武術太極拳を代表する組織になるように努力しなければなりません。

1994年に技能検定制度を発足して以来、武術太極拳愛好者の普及と向上を推進事業とし、太極拳及び長拳の「技能検定制度」を着実に推進してきました。技能検定事業を更に発展させるために、本年「4段位研修会」だけではなく「4段位審査会」も、全国8ブロックで実施するなど、受験者の便宜を図ります。更に、段検定についても指導者の養成をはじめ地域連盟、ブロック、日本連盟が一体になって、より高いレベルの検定制度を目指して、努力しなければならないと思います。

日本連盟は多くの事業を推進して参りました。今後、更にスポーツ団体として、組織の充実と運営を円滑に進めるため、理事会のもと各種専門委員会を増設・整備し、武術太極拳の事業を拡大、組織の発展に努めるとともに各都道府県連盟組織の充実・強化と拡大に力を注ぎ、市町村単位の組織化と市町村体育協会に加盟するように図り、より国民に親しまれ愛されるスポーツ団体になるよう努力することを誓い、あいさつの言葉といたします。