「第25回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会」(4月8・9日 名古屋)に671人がエントリー

4月8・9日,名古屋・愛知県武道館で開催

28種目(男女計56種目)に671人がエントリー

(公社)日本武術太極拳連盟の主催により,4月8・9日(土・日)の2日間で「第25回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会」が開催される。今年の会場は,名古屋市の「愛知県武道館」となる。後援は(公財)日本オリンピック委員会(JOC),スポーツ庁,(公財)日本体育協会,愛知県,名古屋市などを予定。大会運営を愛知県武術太極拳連盟(大岡宗弘会長)が主管する。

国際第三套路,長拳B,初級長拳はブロック選抜

今大会では,ブロックによる選抜での出場枠制度が,前回の国際第三套路と初級長拳に加え,新たに長拳Bが加わった。これは,ジュニア選手の増加に因ることと,従来二人同時演武にしていた初級長拳を一人演武にするための措置である。

年齢A組(16~18歳)の「国際第三套路」は難度動作を含む種目で,徒手種目に太極拳・南拳・長拳の3種目,短器械種目に太極剣・南刀・刀術・剣術の4種目がある。長器械種目は,今回も導入が見送られた。

同套路は難度動作を含むことから,訓練でもケガなど無いよう注意する必要がある。日本連盟では選手強化委員会が中心となり,各地域のコーチと選手を対象に講習会を実施してきた。今回の大会では,全国7ブロックで選抜された選手だけが出場できることとし,講習会の受講も選抜の目安とした。

年齢B組(13~15歳)では,徒手種目の長拳Bとその器械種目の短器械(剣術B,刀術B)および長器械(棍術B,槍術B)が,今大会新たにブロック選抜種目とされた。

年齢C組(7~12歳)では,前回と同じく徒手種目の初級長拳とその器械種目の短器械(初級剣術,初級刀術)および長器械(初級棍術,初級槍術)がブロック選抜種目となっている。

ブロック選抜の全種目は国際大会の正式種目であり,審判の視点は日本代表候補選手選びも視野に入る。

今大会は2017年9月17日~20日に韓国・亀尾市で開催される「第9回アジアジュニア武術選手権大会」の日本代表候補選手選考を兼ねている。

 

今年はブロック選抜種目が増えたため,計28種目(男女56種目)と昨年と同じ種目数だが,エントリー数は男子345人(昨年395人),女子326人(昨年384人)の合計671人(昨年779人)と減少した。

観覧入場料はこれまでと同様,多くの人が自由に観戦・応援できるように,無料となっている。大会競技日程は3月に掲載する。今大会の開催要綱は12月更新時に,こちらに掲載している。

本大会は第1回大会(1993年)の大阪府立体育館での開催以来,大阪・名古屋・兵庫・京都・神奈川の5会場で,持ち回りで開催されている。

「第25回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会」エントリー数と入賞者数

種 目 男子 女子
出場人数 入賞者数 出場人数 入賞者数


1
太極拳(第三套路)
1 1 5 3
2
太極剣(第三套路)
1 1 5 3
3
南拳(第三套路)
2 1 1 1
4
南刀(第三套路)
2 1 1 1
5
長拳(第三套路)
14 6 9 3
6
長拳短器械(第三套路)
14 6 9 3
7
総合太極拳(部門A)
7 3 7 3
8
42式剣(部門A)
5 3 4 1
9
南拳(部門A)
6 3 5 3
10
南刀(部門A)
5 3 5 3
11
南棍
5 3 3 1
12
長拳A
12 6 10 3
13
長拳A短器械(剣術)
0 3 7 3
長拳A短器械(刀術)
10 2
14
長拳A長器械(棍術)
11 6 1 1
長拳A長器械(槍術)
0 3


B
15
総合太極拳(部門B)
6 3 9 3
16
42式剣(部門B)
6 3 9 3
17
南拳(部門B)
20 8 3 1
18
南刀(部門B)
16 8 3 1
19
長拳B
40 12 35 12
20
長拳B短器械(剣術)
10 12 23 12
長拳B短器械(刀術)
20 9
21
長拳B長器械(棍術)
21 12 7 12
長拳B長器械(槍術)
10 20
22
24式太極拳
5 3 10 3
23
32式太極剣
3 1 8 3



C
24
初級長拳
37 12 35 12
25
初級短器械(初級剣術)
7 8 11 6
初級短器械(初級刀術)
9 3
26
初級長器械(初級棍術)
18 8 10 8
初級長器械(初級槍術)
0 7
普及 27
ジュニア太極拳2
10 3 16 8
28
ジュニア太極拳1
12 6 31 12
    合計 345 145 326 128