「第2回武術套路ワールドカップ大会」成績速報!

日本武術隊は、銀メダル3個、銅メダル1個を獲得

国際武術連盟(IWUF)が主催する「第2回武術套路ワールドカップ大会」が、11月17日(土)・18日(日)にミャンマー・ヤンゴンにて開催された。

ワールドカップ(以下、W杯)は、前年度の世界選手権大会で入賞した選手を中心とした限られた選手のみ出場できる隔年実施の大会で、日本連盟からは、該当する選手7人と監督・コーチ2人の計9人が派遣された(下表参照)。残念ながら別當響選手はケガのため欠場となった。また、国際審判員として中村剛審判員が指名されて派遣された。

大会には、21の国・地域から選ばれた80人の選手が参加した。会場となったのは、2004年に開催された「第6回アジア武術選手権大会」と同じ、ミャンマーの首都ヤンゴンの国立室内競技場。冷房が効かず、外気温は34℃にのぼる中で、世界各国の選手たちは白熱した演武をみせ、日本隊も大いに健闘した。

1日目は、齋藤志保選手(岩手県連盟・岩手県出身)が女子太極拳で、大川智矢選手(東京都連盟・北海道出身)が男子剣術でともに銀メダルを獲得した。

2日目は、大川智矢選手が前日に続いて男子槍術でも銀メダルを獲得し、山口啓子選手(東京都連盟・大阪府出身)が女子槍術で銅メダルを獲得した(その他成績は下表参照)。

大会の映像はIWUFの公式YouTubeチャンネル(URL:https://www.youtube.com/user/iwufwushu)でライブ配信され、リアルタイムで多くの声援をいただいたことに感謝したい。また、配信された映像は後からでも見ることができるので、ぜひご覧いただきたい。

第3回ワールドカップは2020年に東京で開催

8月3日(金)に中国・マカオにて実施された国際武術連盟(IWUF)の第35回執行委員会会議にて、「第3回武術套路ワールドカップ大会」の東京での開催が決定している。日本連盟では、視察として近藤重和事業委員会委員長らを派遣した。

閉幕式では、第2回W杯を開催したミャンマー武術連盟から、第3回W杯を開催する日本連盟にIWUFの旗が引き継がれ、日本隊は集団演武でフィナーレを飾った。

大会後は各国が互いの健闘を讃えあって交流を深め、東京での開催に期待する声も多く寄せられた。

本大会の詳細な報告は来月掲載する。

7人の日本代表選手が集団演武でフィナーレを飾る

IWUFの旗を引き継ぐ近藤重和事業委員会委員長

第2回武術套路ワールドカップ大会(ミャンマー・ヤンゴン)日本代表選手団 成績一覧

種目 性別 氏名 所属 出身 出場種目と成績
1 南拳 毛利 亮太 大阪府 福岡県 南拳:9.20(8位)・南刀:9.28(9位)
2 長拳 大川 智矢 東京都 北海道 剣術:9.66(2位)・槍術:9.61(2位)
3 太極拳 荒谷 友碩 千葉県 千葉県 太極拳:9.31(9位)・太極剣:9.55(6位)
4 南拳 阪 みさき 大阪府 大阪府 南拳:9.16(4位)・南棍:8.77(4位)
5 長拳 池内 理紗 埼玉県 埼玉県 刀術:9.48(5位)・棍術:9.23(6位)
6 山口 啓子 東京都 大阪府 剣術:9.22(4位)・槍術:9.32(3位)
7 太極拳 齋藤 志保 岩手県 岩手県 太極拳:9.67(2位)・太極剣:9.54(4位)
8 監督 孫  建明 選手強化委員会 ヘッドコーチ
9 コーチ 孔  祥東 ジュニア普及委員会 ジュニアヘッドコーチ
10 審判 中村  剛 審判委員会副委員長・国際審判員

写真は、国際武術連盟(IWUF)、Chen WS氏の提供