「第31回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会」結果報告

4月22日土・23日日 大阪府熊取町・ひまわりドーム

太極拳のまち熊取町で全国のジュニア選手たちがJOCジュニアオリンピックカップ獲得を目指して熱戦!

公益社団法人日本武術太極拳連盟主催の「第31回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会」が4月22日(土)・23日(日)の2日間(21日審判団ミーティング)に大阪府熊取町の「ひまわりドーム(熊取町立総合体育館)」で開催されました。

大会では、コロナ禍を乗り越え全国から集ったジュニア選手たちが素晴らしい演武を披露しました。また、声出し応援も解禁し、たくさんの声援を受けたジュニア選手たちの笑顔にあふれ、活気のある雰囲気の中で大会は進行しました。

主管はNPO法人大阪府武術太極拳連盟、後援は(公財)日本オリンピック委員会(JOC)、スポーツ庁、(公財)日本スポーツ協会、大阪府、大阪府教育委員会、熊取町、熊取町教育委員会、アジア武術連盟、協賛は、太極パートナーズ各社(アシックス、ダイワコーポレーション、フォトクリエイト、島村運輸倉庫、太極サポーター、太極縁、太極拳ウェアYUN)の6社1団体。本大会は、独立行政法人日本スポーツ振興センタースポーツ振興基金助成事業として実施されました。

この大会は国際大会(世界ジュニア選手権、アジアジュニア選手権)に合わせ、全種目に新ルール「2019年版武術套路競技規則(JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳競技規則)」を導入し、国際大会出場を目指すための大会として位置付けて実施しています。選手は男女計40種目に521人がエントリーしました。

ジュニア選手たちの活気あふれる会場

ジュニア選手たちの活気あふれる会場

開会の挨拶を代読される日本連盟・川﨑雅雄副会長

開会の挨拶を代読される日本連盟・川﨑雅雄副会長

挨拶を述べる大阪府連盟・山田証二会長

挨拶を述べる大阪府連盟・山田証二会長

来賓を代表して藤原敏司熊取町長がご挨拶

来賓を代表して藤原敏司熊取町長がご挨拶

会場入口ではジュニア選手たちが記念撮影

会場入口ではジュニア選手たちが記念撮影

各種目の競技開始で抱拳礼を行う

各種目の競技開始で抱拳礼を行う

JOCジュニアオリンピックカップ受賞者は、加藤元気(長拳B組・岐阜県)、貴田胡花(国際第三套路長拳・兵庫県)の両選手

大会会場のひまわりドームには4面の競技コートが設置され、第1・第3コートは国際大会仕様のコート(中国・泰山製)で実施しました。

また第1コートの第三套路種目では、佛山市擎天科技有限公司(JUSTTOOL社)の機材を導入、その他のコートでも新ルール仕様のシステムを導入し、事前に綿密な審判研修等を行って大会に臨みました。成績表示は、密を避けるために会場内の掲示は行わず、日本武術太極拳連盟ホームページに順次掲載しました。

開会式では、はじめに衆議院議員・加藤勝信日本連盟会長のご挨拶を川﨑雅雄副会長が代読され、続いて主管の山田証二大阪府武術太極拳連盟会長にご挨拶いただきました。その後、来賓を代表して「太極拳のまち」熊取町の藤原敏司町長にご挨拶いただき、最後に日本連盟審判委員会委員長である及川佳織大会総審判長による競技上の諸注意のあと、全国の頂点と日本代表候補の座をかけた戦いがスタートしました。

競技は活気と緊張感が漂う雰囲気の中で、カンフー映画さながらの演武をみせるジュニア選手たちに会場からは大きな声援と拍手が送られ、大会は成功裡に終了しました。

最高賞であるクリスタルガラスの「JOCジュニアオリンピックカップ」を手にした大会最優秀選手は、男子長拳B組3種目優勝の加藤元気選手(岐阜県連盟)と女子国際第三套路長拳3種目で優勝した貴田胡花選手(兵庫県連盟)が選ばれました。

加藤選手は「すごく嬉しいです。応援してくれた皆さん本当にありがとうございます。世界大会で活躍できる選手を目指して頑張ります。」とコメント、貴田選手は「ラストのジュニア大会で三冠という自分の納得いく演武ができて、このような賞をいただけてとっても嬉しいです。次はアジア大会を目指して良い成績を残せるよう頑張ります。ありがとうございました。」とコメントし、喜びの笑顔をみせました。両選手の今後の活躍を大いに期待します。

閉会式では、来年の大会主管団体である宮城県連盟の岡野範子専務理事より閉会の挨拶が述べられ、大会を締めくくりました。次回の「第32回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会」は、初めて宮城県仙台市で来年4月20日・21日に漫画「ハイキュー‼」の舞台としても有名なカメイアリーナ仙台を会場に開催を予定しています。

最後に今大会を開催するにあたり、主管のNPO法人大阪府武術太極拳連盟の皆さまの多大な協力をはじめ、役員、審判員、スタッフの皆さま、そしてご参加いただいた選手、コーチ、保護者の皆さまに深く感謝申し上げます。

「第11回アジアジュニア武術選手権大会」日本代表候補選手計29人が選ばれる

本大会の結果と、年齢、種目、実力、訓練状況などを総合的に判断し、「日本代表候補選手名簿」に記載している29人が代表候補選手として決定されました。

日本代表候補選手は、6月3日(土)・4日(日)の2日間(2日前泊)、東京・日本連盟トレーニングセンターにおいて「日本代表最終選考会」に臨み、日本代表選手が正式に選ばれます。

関係各位におかれましては、今後とも、ジュニア選手育成事業を推進していただきますよう、お願い申し上げます。

煌びやかな表演服と美しい演武に観客も息を呑む

煌びやかな表演服と美しい演武に観客も息を呑む

活気ある力強い演武が会場を盛り上げる

活気ある力強い演武が会場を盛り上げる

入賞した選手たちが表彰台で笑顔をみせる

入賞した選手たちが表彰台で笑顔をみせる

近藤重和常務理事より表彰を受けるジュニア選手たち

近藤重和常務理事より表彰を受けるジュニア選手たち

競技が終了し代表表彰式にて一同が整然と並ぶ

競技が終了し代表表彰式にて一同が整然と並ぶ

西村誠志常務理事より代表表彰を受ける川村心輝選手(岩手県連盟)と白川奏那選手(兵庫県連)

西村誠志常務理事より代表表彰を受ける川村心輝選手(岩手県連盟)と白川奏那選手(兵庫県連)

貴田胡花選手の第三套路剣術の演武

貴田胡花選手の第三套路剣術の演武

JOCカップを獲得した加藤元気選手(左)と貴田胡花選手(右)

JOCカップを獲得した加藤元気選手(左)と貴田胡花選手(右)

最優秀選手にのみ贈られるJOCジュニアオリンピックップ

最優秀選手にのみ贈られるJOCジュニアオリンピックップ

閉会の挨拶を述べる宮城県連盟・岡野範子専務理事

閉会の挨拶を述べる宮城県連盟・岡野範子専務理事