「第40回全日本武術太極拳選手権大会」(東京体育館)結果報告

個人34種目に4 歳から86歳までの選手1,490人、団体3 種目に54チーム(199人)がエントリー! 来場者3 日間で1 万5 千人近くの大盛況

日本代表選手(後述)の写真は、OLI HAU OLI Photo Office Co., Ltd. の提供

日本代表選手(後述)の写真は、OLI HAU OLI Photo Office Co., Ltd. の提供

公益社団法人日本武術太極拳連盟が主催する「第40回全日本武術太極拳選手権大会」が、関係各所・各位のご尽力により、7月14日(金)~16日(日)の3日間、東京・千駄ヶ谷の東京体育館において4年ぶりに有観客で開催され、大盛況に終わりました。

武術太極拳競技の国内最高峰のこの大会には、延べ1,689人がエントリー。参加選手たちは日々鍛錬を重ねた成果を発揮し、素晴らしい演武を披露して会場は大きな拍手と歓声で包まれました。

また本大会では、第40回大会の開催を記念した、47都道府県代表601人による「24式太極拳集団記念演武」も盛大に行われ、大会に華を添えました。

主管はNPO法人東京都武術太極拳連盟。後援はスポーツ庁、公益財団法人日本オリンピック委員会、公益財団法人日本スポーツ協会、東京都、日刊スポーツ新聞社、公益財団法人笹川スポーツ財団、NPO法人日本ワールドゲームズ協会、公益社団法人日本中国友好協会、アジア武術連盟。協賛は、太極パートナーズ各社(アシックス、ダイワコーポレーション、フォトクリエイト、島村運輸倉庫、太極サポーター、太極縁、太極拳ウェアYUN)。

東京体育館には多くの観客にご来場いただいた

東京体育館には多くの観客にご来場いただいた

開会の辞を代読される川﨑雅雄副会長

開会の辞を代読される川﨑雅雄副会長

4歳から86歳まで、幅広い世代の選手が日本一を競う

大会初日の7月14日(金)は、午前9時45分から開会式が行われ、厚生労働大臣・衆議院議員・加藤勝信日本連盟会長のご挨拶を川﨑雅雄副会長が代読され、大会の開始が宣言されました。最後に及川佳織大会総審判長による競技ルールの説明がなされました。メインアリーナには特設6コートを敷設、第1コートは国際武術連盟が正式に採用している国際コートを設置し、第6コートはコート下を保護して跳躍や衝撃で器械・床の損傷がないように配慮されました。

開会式に続いて、大会審判団役員および各コートに整列した審判員が紹介された後、入場行進曲と観客席からの拍手に迎えられ、各コートに出場選手が入場しました。4年ぶりとなる有観客となった会場はコロナ禍前と変わらず、熱気と緊張感の溢れる独特の空気に包まれました。

競技は3日間にわたって行われ、シード選手のほか、全国から予選を勝ち進むなどして選ばれた個人競技部門の選手、男女合わせて延べ1,490人、団体競技部門の選手54チーム(199人)が素晴らしい技を競い合いました。今大会の出場選手中、最年少は4歳、最高齢は86歳と幅広い年代の参加があり、各選手は美しく迫力のある演武をみせました。

また、今大会も全競技でゼッケンを着用せずに競技前に提示する方式を採用し、入場方式も選手が準備を十分に行った状態で怪我なく実力を発揮し、大会に出場できるようにするため、誘導スタッフの先導で順次、練習会場から競技会場に選手を送り出す方式で行いました。その他、密を避けるために会場内での成績掲示は行わず、日本武術太極拳連盟ホームページに成績を順次掲載しました。

表彰台で笑顔を見せる選手たち

表彰台で笑顔を見せる選手たち

会場の東京体育館に全国から選手と観客が集結

会場の東京体育館に全国から選手と観客が集結

各種目最初の組では整列して抱拳礼を行う

各種目最初の組では整列して抱拳礼を行う

カンフー映画のような迫力ある演武に大きな歓声がわく

カンフー映画のような迫力ある演武に大きな歓声がわく

選手、審判員、役員、スタッフ、ボランティア、スポンサー、そして観客の皆さまのご協力で大盛況に終わる

大会運営は、東京都武術太極拳連盟が担当し、会場設営・受付・進行・警備・表彰などに携わりました。

大会関連グッズ販売ブースでは、日本連盟教材テキスト・DVD、大会記念Tシャツ、アシックスのシューズや三栄の日本製剣、太極パートナーズ各社の様々な太極拳グッズを販売しました。

また、マスコミ等のメディアでは、NHKワールドJアリーナ、フォトクリエイトのほかに月刊秘伝の取材班などが会場を訪れました。

新しい試みとして、今大会から日本財団ボランティアセンターにもご協力いただき、設営と集団記念演武のサポートボランティアの方々にもご参加いただきました。改めて感謝申し上げます。

最終日に47都道府県代表601人が集団記念演武で第40回大会を祝う

最終日の競技終了後には、第40回大会の開催を記念した47都道府県代表601人による「24式太極拳集団記念演武」が行われました。会場使用上の都合から参加枠を調整させていただきましたが、799人の方々の参加申込みがありました。これほど多数の方々から参加を表明いただいたことは誠に喜ばしく、厚く御礼申し上げます。

集団演武前日の土曜日には、岡野範子東北北海道理事(宮城県)阿南七重(兵庫県)、髙見一枝(愛知県)、武石英子(埼玉県)、春田牧子(鹿児島県)の各常任講師の監修とボランティアスタッフの支えにより綿密なリハーサルが行われ、本番に向けて準備を整えることができました。

当日は、ご臨席賜った中国大使・陳諍文化部公使参事官にご挨拶いただき、集団演武を開始しました。

揃いの特製記念ユニフォームで息の揃った美しい集団演武は壮観そのもので各所から多くの感動の声が聞かれました。

最後に本部席周辺で、当日競技の後半の種目と自選難度競技の代表表彰が行われ、日本連盟の近藤重和常務理事、西村誠志常務理事、孫建明常務理事から、それぞれ賞状とメダルが授与されました。引き続き閉会式に移り、川﨑雅雄副会長から素晴らしい演武を披露した選手や集団演武の参加者をはじめ、審判員、スタッフ、ボランティアの皆さまを労う言葉を最後に閉会の辞を述べ、大会の幕を下ろしました。

4年ぶりの有観客となった大会の成功は、すべての関係者のご協力のおかげと深く感謝しております。今後とも一丸となって大会を作り上げていきましょう。

来年の大会も、東京体育館で開催

来年2024年度の「第41回全日本武術太極拳選手権大会」も、7月に東京体育館で実施される予定です。また来年も会場でお会いしましょう!

ご来場いただいた岡﨑温名誉副会長と記念撮影

ご来場いただいた岡﨑温名誉副会長と記念撮影

各社による太極拳グッズの販売も行われた

各社による太極拳グッズの販売も行われた

ユニバーシティゲームズ代表選手は大会リハーサルとして演武

ユニバーシティゲームズ代表選手は大会リハーサルとして演武

ご多忙な中、加藤勝信会長にご来場いただいた

ご多忙な中、加藤勝信会長にご来場いただいた

壮観な601人による24式太極拳集団記念演武

壮観な601人による24式太極拳集団記念演武

設営(上)と記念演武(下)のボランティアの方々

設営(上)と記念演武(下)のボランティアの方々

集団演武では綿密なリハーサルを行った

集団演武では綿密なリハーサルを行った

中国大使館より陳諍文化部公使参事官がご臨席

中国大使館より陳諍文化部公使参事官がご臨席

緊張の面持ちで代表表彰を受ける選手たち

緊張の面持ちで代表表彰を受ける選手たち

西村誠志常務理事より表彰を受ける土井未来選手

西村誠志常務理事より表彰を受ける土井未来選手

近藤重和常務理事より表彰を受ける荒谷友碩選手

近藤重和常務理事より表彰を受ける荒谷友碩選手

孫建明常務理事より表彰を受ける齋藤志保選手

孫建明常務理事より表彰を受ける齋藤志保選手

大会記念Tシャツ・大会記念表演服・プログラムの販売について

会場に足を運ぶことができなかった皆さまより今年も大会記念Tシャツの販売を希望するお声を多数いただきましたので、注文の受付を行っております。

半袖Tシャツは、綿素材、ドライ素材があり、通常カラーは2,500円(税込)、ラメカラーは2,800円(税込)となっております。今大会限定の記念表演服(短パオ)は6,800円(税込)、大会プログラムは1,000円(税込)です。

ご注文書などはこちらのページからダウンロードしてください。

人気の大会記念Tシャツと限定記念表演服

人気の大会記念Tシャツと限定記念表演服

川﨑雅雄副会長による閉会の挨拶

Tシャツ等のデザインは、第35回大会から引き続き、中村剛先生にお願いしております。

昨年実施できなかった「24式太極拳・各種伝統拳術・長拳や南拳の器械種目等々」を含んだ多くの種目を演技する選手をモチーフにクロッキー風に描きちりばめたデザインとしています。サイズや色により在庫がないものもありますので、ご了承ください。

購入を希望される方は、日本連盟ホームページから、注文書と注文のご案内をダウンロードしてFAXや郵送でお申込みくださいますようお願い申し上げます。

川﨑雅雄副会長による閉会の挨拶

川﨑雅雄副会長による閉会の挨拶

競技写真を協賛社のフォトクリエイトが販売中

太極パートナーとして協賛いただいている株式会社フォトクリエイトのカメラマンが撮影した選手たちの表演写真が、9月6日(水)まで同社の専用WEBサイトで販売されています。日本連盟ホームページのトップページにある「太極パートナーズ」バナーの中の「ALL SPORTS community」をクリックすると、販売ページが表示されますので、ぜひご覧ください。

「第16回世界武術選手権大会」の日本代表選手8人、役員4人、帯同審判員1人を決定

閉会式直後に、会場内の会議室で、自選難度競技に出場した選手の中から、今年11月13~21日にアメリカ・テキサス州で開催される「第16回世界武術選手権大会」の日本代表選手選考が行われました。関係役員の出席のもとで全日本大会の結果も参考に、代表選手選考の協議が行われ、全種目へエントリーし、2024年ワールドカップや2026年愛知・名古屋アジア競技大会に繋げる方針のもと、若いチームを育てる方針で、計8人(男子5人、女子3人)の日本代表選手が選出されました(別表の日本代表選手団名簿を参照)。

「第16回世界武術選手権大会(アメリカ・テキサス州)」日本代表選手団名簿

NO. 種目 性別 氏名 よみがな 所属 出身 出場種目
徒手短器械長器械
1 太極拳 荒谷 友碩 あらや ともひろ 千葉県 千葉県 太極拳 太極剣
2 村上  僚 むらかみ りょう 東京都 北海道 太極拳 太極剣
3 長拳 安良城 基睦 あらき もとよし 大阪府 大阪府 長拳 剣術 槍術
4 髙木 勇吹 たかぎ いぶき 愛知県 愛知県 長拳 刀術 棍術
5 南拳 松川 爽人 まつかわ あきと 大阪府 石川県 南拳 南刀 南棍
6 太極拳 齋藤 志保 さいとう しほ 岩手県 岩手県 太極拳 太極剣
7 長拳 池内 理紗 いけうち りさ 埼玉県 埼玉県 長拳 刀術 棍術
8 貴田 菜ノ花 きだ なのは 大阪府 兵庫県 長拳 剣術 槍術
9 監督 孫  建明 そん けんめい 選手強化委員会ヘッドコーチ
10 コーチ 孔  祥東 こう しょうとう 同委員会委員長
11 前東 篤子 まえひがし あつこ 同委員会副委員長
12 丹井  均 たんい ひとし 同委員会強化コーチ
13 帯同審判員 王   輝おう てる国際審判員

日本連盟公式YouTubeチャンネルでライブ配信される

日本連盟公式YouTubeチャンネルにて、大会最終日の模様をライブ配信しました。午前中は第2コート、午後は第1コートの自選難度競技、そして47都道府県代表24式太極拳集団記念演武を中心に放映し、多くの方にご視聴いただきました。

24式太極拳集団記念演武の映像は、再編集してYouTubeに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。

その他にもNHKワールドJアリーナや月刊秘伝でも紹介される予定です。

今後、YouTubeやメディアでの展開も広げていきますので、ご期待ください。

貴田菜ノ花選手による自選難度長拳の演武

NHKワールドJアリーナでは自選難度競技の長拳を中心に放送予定
写真は貴田菜ノ花選手による自選難度長拳の演武

日本連盟公式YouTube
集団演武の映像はこちら