第65回理事会・第40回通常総会開催 2009.1.17 東京・四谷 主婦会館

―2009年度事業計画案と予算案を承認―

【掲載:2009年02月15日】

 社団法人日本武術太極拳連盟は1月17日、東京・四谷の主婦会館・プラザエフで第65回理事会および第40回通常総会を開催した。
 第65回理事会には日本連盟理事・監事計21人(うち、委任状による出席4人)が出席し、第40回通常総会には49加盟団体から正会員49人が出席した。理事会、総会に続いて第20回都道府県連盟代表者会議(ブロック会議)が開かれた。
理事会は常務理事会に続いて、17日午前10時30分に開会、議長に岡﨑温常務理事、議事録署名人に川崎雅雄、辻本三郎丸の両理事が選出された。
 開会にあたり、髙田明副会長が「あけましておめでとうございます。昨年は念願のオリンピックの舞台での武術トーナメント開催、年末の世界ジュニア選手権大会での日本代表選手の活躍など日本の武術太極拳が大きく躍進した年でした。今年も全国各地で地道な普及活動を積み上げてまいりましょう」と挨拶した。

■「競技スポーツ」と「生涯スポーツ」を両軸に太極拳のさらなる発展を
 村岡久平副会長・専務理事が08年度下半期の主な事業活動の実施報告を行った。そのなかで「第25回全日本武術太極拳選手権大会」が成功裡に終了したこと、昨年8月の「北京オリンピック武術トーナメント」において多数の参観団の応援のもと、日本選手が好成績を収め、オリンピック正式競技と同様に行われた表彰式には主催の国際武術連盟(IWUF)役員だけでなく、国際オリンピック委員会(IOC)の会長、競技責任者もプレゼンターとして出席したこと、昨年12月バリ島での「第2回世界ジュニア選手権大会」において金・銀・銅メダル計18個と、国別獲得メダル数で中国に次ぐ第2位の好成績となり、ジュニア育成・強化に取り組んできたうえで一定の成果を収めることができたことを報告した。

 年末・年始には中国からコーチ3人・選手3人を招請し、本部研修センターで強化選手・ジュニア選手の強化合宿を実施したこと、技能検定制度も15年目となり普及活動が順調に進んでいること、国内のスポーツイベントとして鹿児島ねんりんピック、スポレク滋賀、高知マスターズ大会で武術太極拳競技が行われたこと、島根・松江市と福島・喜多方市が合同で行った「太極拳体操シンポジウム」などを紹介した。そして今年も引き続き「競技スポーツ」と「健康促進のための生涯スポーツ」という2つの面で「武術太極拳の普及・振興・レベル向上」をはかっていくことを再確認した。

 また、9月の大分国体の開会式、閉会式で1000人以上による太極拳集団演武が行われたこと、「東の太極拳のまち 喜多方」に対して「西の太極拳のまち」をめざす大阪府熊取町の「太極拳フェスティバル」などの活動もあわせて紹介した。

 2009年度事業計画案の審議にあたり、石原泰彦理事・事務局長が事業計画案を、渡辺敏雄総務部長が2009年度予算案についての説明を行った。

■「大阪トレーニングセンター」3月開設 2016年東京五輪」実現を!!
 事業計画案の説明のうち、「大阪武術太極拳トレーニングセンター・(社)日本連盟大阪研修センター」については川崎雅雄理事が3月1日にオープンする予定であることを報告した。西日本地区の本格的な訓練・研修の拠点として、強化選手の練習、ジュニア選手の育成、会員対象の講習会、一般を対象にした普及講習会などが実施される。
 このほかの議案として出された「2016年オリンピック東京招致」については、村岡久平副会長・専務理事が日本連盟として支持・協力していくとの提案をした。
 日本連盟専門委員会「ジュニア普及委員会」の設立について、石原泰彦理事・事務局長が説明と提案を行った。理事会はこれらの議案を審議のうえ承認し、総会に提出することとした。

■第40回通常総会に全国47都道府県連盟および学生連盟などの
 代表49人が出席

 17日午後に開かれた第40回通常総会には日本連盟役員、全国47都道府県連盟、学生連盟、散手倶楽部から代表49人とオブザーバーらあわせて90人が出席した。
 総会議長に岡﨑温常務理事、議事録署名人に川崎雅雄、辻本三郎丸の両理事が選出された。髙田明副会長の開会の挨拶に続いて、村岡久平副会長・専務理事が諸事業の報告を行い、石原泰彦理事・事務局長、渡辺敏雄総務部長が理事会と同様に、新年度事業案と予算案の説明を行った。その後、各案件の審議に入り、すべての議案が満場一致で承認された。

■今年は「ねんりん北海道・札幌」「スポレク宮崎」「新潟トキめき国体」
 昨年の「ねんりんピック鹿児島」を主管した鹿児島県連盟の有馬勝博理事長と「スポレク滋賀」を主管した滋賀県連盟の初田茂理事長がそれぞれの大会終了の報告と協力に感謝する旨の挨拶をのべた。

 また、今年10月、宮崎県日向市で行われる「スポレク宮崎2009」主管団体の宮崎県連盟の栗山英樹理事長が「空も海も山も人の心も美しい宮崎へどうぞお出かけください」と宮崎の魅力をアピールしたのに続いて、9月に北海道苫小牧市で開催される「ねんりんピック北海道・札幌」主管団体の北海道連盟の小平孝夫理事長(日本連盟東北・北海道ブロック選出理事)が「札幌から1時間あまりの苫小牧には温泉もあります。美味しい食べ物とハスカップの花で全国のみなさんを歓迎します」と呼びかけた。
 以上で総会議事を終了し、議長の岡﨑温常務理事が閉会を宣言した。

■代表者会議でブロック会議と全体会議各ブロックの事業計画・課題などを
 報告

 総会に続いて、日本連盟、都道府県連盟の代表者らが出席して「第20回都道府県連盟代表者会議」が開かれた。議長に岡﨑温常務理事を選出した。全体会議の前にブロックごとに分かれた「ブロック会議」で、各ブロックの当面する課題、新年度事業活動計画などを協議し、全体会議で報告した。
 次回、第41回通常総会と第15回太極拳技能検定委員会全体会議は6月20日(土)東京・千代田区の弘済会館で開催される。

■新年懇親会に二階会長はじめ多数が参加してなごやかに
 理事会、総会、都道府県連盟代表者会議の終了後、同じプラザエフを会場に新年懇親会が開かれ、二階俊博日本連盟会長をはじめ、総会出席者ら多数が出席して和やかに歓談した。
 二階会長は「今年もみなさんで力を合わせて武術太極拳の普及・発展につとめましょう」と挨拶した。

第65回理事会・第40回通常総会出席者
日本連盟=二階俊博会長(委任状)、髙田明副会長、加藤勝信副会長(委任状)、村岡久平副会長・専務理事、長谷川凱久、岡﨑温の両常務理事、石原泰彦理事・事務局長、大塚忠彦、大和久美代子、川崎雅雄、川島通正、小島正晴、小平孝夫、谷甚四郎、辻本三郎丸、友正慧、中井均(委任状)、春木豊(委任状)、吉田林之の各理事、有居晃、佐藤衛の両監事。
谷川大選手強化委員会委員長、西村誠志審判委員会委員長、高山守夫長拳普及委員会委員長、渡辺敏雄総務部長

第40回通常総会・第20回代表者会議出席者
北海道連盟=小寺瑛子、青森県連盟=奥村吉昭、岩手県連盟=小綿節子、岩根節子、高橋セイ子、川島潔子、高橋喜子、宮城県連盟=鹿島眞理、岡野範子、秋田県連盟=田中紀代美、国枝あつ子、竹内キン、山形県連盟=早坂ひで子、土屋直美、佐藤国幸、福島県連盟=遠藤淑子、後藤妙子、群馬県連盟=堀米秀夫、小山晶子、新潟県連盟=吉田功、長野県連盟=古平幸司、茨城県連盟=塚原加代子、埼玉県連盟=佐々木浩、千葉県連盟=林秀雄、東京都連盟=川端智子、岩田崇江、上島比都美、神奈川県連盟=笠置康子、山梨県連盟=渡辺豊美、長谷川光男、富山県連盟=按田忠重、石川県連盟=坂口志津子、福井県連盟=大西義幸、静岡県連盟=高橋かよ子、愛知県連盟=高見一枝、三重県連盟=奥村誠之郎、岐阜県連盟=杉山哲、松原千恵、滋賀県連盟=初田茂、京都府連盟=渡部健一、大阪府連盟=中道由美子、兵庫県連盟=脇本和子、奈良県連盟=津田洋子、和歌山県連盟=津毛望、鳥取県連盟=山田優明、島根県連盟=西村敏、岡山県連盟=増田泰治、広島県連盟=慶徳真由美、山口県連盟=小西輝保、香川県連盟=福田一恵、徳島県連盟=中西洋恵、愛媛県連盟=渡部富貴子、高知県連盟=岡田淑子、氏原史子、佐賀県連盟=橋本テルヨ、吉原和子、長崎県連盟=三浦義則、熊本県連盟=岩元克雄、中原隆夫、大分県協議会=千鳥安雄、宮崎県連盟=栗山英樹、鹿児島県連盟=有馬勝博、前田修、沖縄県連盟=津波古保、学生連盟=増田勝、散手倶楽部=木本泰司
(敬称略)