「平城遷都1300年祭」に奈良県連盟が参加 5月5日子供の日に集団演武

5月5日子供の日 第一次大極殿だいごくでん前庭広場で
1965人の会員が24式太極拳などの太極拳集団演武を披露

【掲載:2010年03月15日】

再建工事中の第一次大極殿(中央)。背後に東大寺大仏殿や若草山が見える。

 西暦2010年、平城京が誕生してから1300年を迎えます。これを記念して奈良県では今年の1月1日から12月31日まで「平城遷都1300年祭」が県内4地域の会場で開催されます。
 奈良県武術太極拳連盟は4つの会場の中のメイン会場である平城宮跡会場の第一次大極殿・前庭/南門広場(広さ:横70m、縦116m)で、5月5日(水・祝)午後2時から約30分間太極拳の演武を披露すべく準備を進めています。
 演武の構成は四部に分かれ、第一部は簡化24式太極拳の集団演武に始まり、第二部はチビッ子たちによるカンフー体操、第三部は総合太極拳、陳式太極拳、42式太極剣、楊式刀、扇の合同演武、第四部は32式太極剣の集団演武です。
 現在は参加者の申込みが終わり集計もできました。
 参加者は、第一部の24式太極拳が1380人、第二部のカンフー体操はジュニアを含め156人、第三部は総合太極拳51人、陳式太極拳127人、42式太極剣8人、楊式刀7人、扇18人の合計211人、第四部の32式太極剣の集団演武は218人と全体で1965人の参加者が確定し5月5日の演武を目指して練習を開始いたしました。
 太極拳の普及を目的に、少しでも良い演武をご覧いただけますよう練習に励みますので応援くださるようお願い申し上げます。

(奈良県連盟理事長 谷 甚四郎)
平城京とは………

 現在の奈良市にあった奈良の都、平城京。710年に藤原京から遷都され、784年に都が長岡京(京都府)に移されるまでを奈良時代と呼ぶ。当時の国際都市、唐の長安(西安市)をモデルにしたのが平城京。1998年「古都奈良の文化財」として東大寺などと共にユネスコ世界文化遺産に登録された。
 第一次大極殿(だいごくでん)は平城宮の正門である朱雀門の真北に位置し、正月の元日には大極殿前庭に七本の宝幢(ほうどう)が立てられ諸臣の朝賀が行われた。
 また、即位式や外国使節謁見などの朝儀の空間として使用されていたと考えられる。聖武天皇の即位も大極殿院で行われた。
 文化庁が平城京跡の整備・建造物の復元事業を進めてきたが、すでに朱雀門などの復元は完了しており、平城京跡で最も重要な建物である第一次大極殿は復元完成の後、4月24日から無料で一般公開される。
 会場の第一次大極殿では「太極拳集団演武」のほか、少林寺拳法(5月2日)、空手(5月5日)などの武道演武が行われる。