「2017年度冬季ジュニア強化合宿」レポート

選手強化「2017年度冬季ジュニア強化合宿」を実施

ジュニア強化対象選手34人と強化コーチ7人が参加

日本連盟は昨年末、12月23~25日の3日間にわたり、東京・日本連盟トレーニングセンターで「2017年度冬季ジュニア強化合宿」を実施した。この事業は、公益財団法人日本オリンピック委員会選手強化NF事業として行われた。

今回の合宿には3つの年齢区分(A・B・C)のうちA・Bの男女ジュニア選手34人が参加した。また、日本連盟選手強化委員会から谷川大委員長、前東篤子副委員長をはじめとする各コーチが指導にあたり、最終日にはアンチ・ドーピング/コンプライアンス講習も実施された。

2017年度のジュニアの全国大会は、3月31日・4月1日に兵庫県尼崎市のベイコム総合体育館で「第26回JOCジュニアオリンピックカップ大会」を開催予定。国際大会では「第7回世界ジュニア武術選手権大会」が7月にブラジル・ブラジリアで開催される予定である。ジュニア選手たちの活躍を期待する。

日本連盟選手強化委員会レポート (谷川大委員長)

毎年年末に実施されているジュニア選手の強化合宿は、全国から選抜された選手によって実施された。ジュニア愛好者、選手層の充実から、JOC大会ではブロックごとの出場制限を設けなくてはならない状況であり、この合宿でも人数を絞っての実施となった。各ブロックでジュニア大会と強化事業が実施されていることの表れであり、ブロック及び都道府県でジュニア普及と強化に当たられている皆さんには感謝申し上げたい。

合宿の内容は例年のレポートでもお伝えしているように基本の確認と充実である。国内・国際を問わず、武術の基本を身に着けていることは当然でありながら、ないがしろにされがちなものである。早期に正しい基本を身に着けることは、競技者としての大成だけでなく、生涯にわたって長く武術を続けるためにも大変重要なものとなる。改めて基本の見直しをお願いしたい。

同時にジュニア選手の怪我についてもお願いしたいことがある。せっかく合宿に選ばれたのだからと、故障があっても参加する選手が見られるが、結果としては十分な訓練を行うことができず、時間を無駄にすることとなる。筋肉だけでなく、靭帯、骨に関わる故障は、完治しないまま続けると、将来にわたる障害を残しかねない。成長期の選手に関しては特にこの点で注意が必要である。

選手の皆さんだけでなく、保護者、指導者の皆さんにも、故障のあるときには思い切って参加辞退をしていだたくことが、結果としては将来の成長につながると考えていただきたい。今年も春にはJOC大会が控えている。全国ジュニア選手の努力と精進に期待している。

冬季ジュニア合宿訓練

重要となる基本を徹底して訓練

冬季ジュニア合宿_アンチ・ドーピング

資料を基にアンチ・ドーピングの考え方を学ぶ

2017年度 冬季ジュニア強化合宿 参加者名簿

2017
年齢区分
性別 種目 氏 名 所 属
1 A 男子 長拳 大野 雅也 千葉県
2 大野 莉玖 千葉県
3 宍倉 龍空 千葉県
4 高  龍大 大阪府
5 松島 迅汰 兵庫県
6 池田  優 兵庫県
7 太極拳 香取 尚弥 神奈川県
8 王  駿亮 兵庫県
9 宮尾 宙尚 新潟県
10 女子 長拳 林  聖那 埼玉県
11 古川 萌華 岩手県
12 松島菜々春 兵庫県
13 太極拳 磯野 水響 千葉県
14 三浦希乃佳 岩手県
15 毛塚 来美 栃木県
16 B 男子 長拳 益川 和久 埼玉県
17 林  侑吾 埼玉県
18 櫻井 純弥 埼玉県
19 高木 勇吹 愛知県
20 安良城基睦 大阪府
21 中田 琉月 大阪府
22 風祭  奏 岩手県
23 稲垣 璃樹 栃木県
24 南拳 百合草凜太郎 埼玉県
25 小杉 京平 千葉県
26 太極拳 樋ノ口大翔 岩手県
27 女子 長拳 泉  更紗 兵庫県
28 近藤 凜奈 大阪府
29 高谷 琴美 大阪府
30 乾 さくら 大阪府
31 休井 美空 兵庫県
32 中村 里香 千葉県
33 岩崎  萌 埼玉県
34 森  香樹 東京都
35 役員・コーチ 谷川  大 選手強化委員会 委員長
36 前東 篤子 同 副委員長
37 孔  祥東 同 コーチ
38 李  自力 同 コーチ
39 丹井  均 同 コーチ
40 勝部 典子 同 コーチ
41 神庭 裕里 同 コーチ