「第42回全日本武術太極拳選手権大会」(東京体育館)結果報告
個人34種目に7歳から90歳までの選手約1,500人、団体4種目に57チームがエントリー! 来場者3日間で1万2千人近くの大盛況

公益社団法人日本武術太極拳連盟が主催する「第42回全日本武術太極拳選手権大会」が、関係各所・各位のご尽力により、7月11日(金)~13日(日)の3日間、東京・千駄ヶ谷の東京体育館において開催され、大盛況に終わりました。
武術太極拳競技の国内最高峰のこの大会には、延べ1,474人がエントリー。
参加選手たちは日々鍛錬を重ねた成果を発揮し、素晴らしい演武を披露して会場は大きな拍手と歓声で包まれました。
また本大会は、8月31日からブラジル・ブラジリアで開催される「第17回世界武術選手権大会」日本代表選手選考会も兼ねて行われました。
主管はNPO法人東京都武術太極拳連盟。後援はスポーツ庁、公益財団法人日本オリンピック委員会、公益財団法人日本スポーツ協会、東京都、日刊スポーツホールディングス、公益財団法人笹川スポーツ財団、NPO法人日本ワールドゲームズ協会、公益社団法人日本中国友好協会、アジア武術連盟。協賛は、太極パートナーズ各社(アシックス、ダイワコーポレーション、フォトクリエイト、島村運輸倉庫、太極サポーター、太極縁、太極拳ウェアYUN、恒和産業)。
7歳から90歳まで、幅広い世代の選手が日本一を競う
大会初日の7月11日(金)は、午前9時45分から開会式が行われました。開会式にはご多忙の中、財務大臣、衆議院議員・加藤勝信日本連盟会長よりご挨拶をいただき、大会の開始が宣言されました。最後に竹中保仁大会総審判長による競技ルールの説明がなされました。
メインアリーナには特設6コートを敷設、第1コートは国際武術連盟が正式に採用している国際コートを設置し、第6コートは空手マットを設置して跳躍や衝撃で器械・床の損傷がないように配慮されました。
開会式に続いて、大会審判団役員および各コートに整列した審判員が紹介された後、入場行進曲とともに各コートに出場選手が入場し、会場は熱気と緊張感の溢れる独特の空気に包まれました。
競技は3日間にわたって行われ、シード選手のほか、全国から予選を勝ち進むなどして選ばれた個人競技部門の選手、男女合わせて延べ1,474人、団体競技部門の選手57チームが素晴らしい技を競い合いました。今大会の出場選手中、最年少は7歳、最高齢は90歳と幅広い年代の参加があり、各選手は美しく迫力のある演武をみせました。
その他、成績については日本武術太極拳連盟ホームページに掲載しています。
選手、審判員、役員、スタッフ、ボランティア、スポンサー、そして観客の皆さまのご協力で大盛況に終わる
大会運営は、東京都武術太極拳連盟が担当し、会場設営・受付・進行・警備・表彰などに携わりました。
会場1階の販売ブースでは、大会記念Tシャツ、「ワールドカップ記念グッズ特別割引セット」のほか、日本連盟教材テキスト・DVD、アシックスのシューズを販売、2階ブースでは三栄の日本製剣、恒和産業による中国茶、までいマーケットによる小松菜うどん・パスタ、太極パートナーズ各社の様々な太極拳グッズを販売しました。
また、マスコミ等のメディアではフォトクリエイトのほかに新華社通信、月刊秘伝の取材班などが会場を訪れました。
また、昨年に引き続き、今大会も日本財団ボランティアセンターにご協力いただき、設営、選手登録・誘導、表彰などのサポートボランティアの方々にもご参加いただきました。改めて感謝申し上げます。
なお、今大会では、日本スポーツ協会によるスポーツボランティア研修会の対象となり、各競技団体の視察団が訪れました。
閉会式では表彰式エリアにて、当日競技の後半の種目と自選難度競技の代表表彰が行われ、冒頭では、ご多忙の中、趙宝鋼中国大使館公使よりご挨拶をいただきました。その後、同公使および日本連盟の川﨑雅雄副会長、孫建明常務理事から、それぞれ賞状とメダルが授与されました。引き続き閉会式に移り、川﨑雅雄副会長から素晴らしい演武を披露した選手をはじめ、審判員、スタッフ、ボランティアの皆さまを労う言葉を最後に閉会の辞を述べ、大会の幕を下ろしました。
大会の成功は、すべての関係者のご協力のおかげと深く感謝しております。今後とも一丸となって大会を作り上げていきましょう。大会の様子については、月刊秘伝などでも紹介される予定です。今後、YouTubeやメディアでの展開も広げていきますので、ぜひご期待ください。
来年の大会も、東京体育館で開催
来年2026年度の「第43回全日本武術太極拳選手権大会」も、7月3日~5日に東京体育館で実施される予定です。また来年も会場でお会いしましょう!
大会記念Tシャツ・プログラムの販売について
会場に足を運ぶことができなかった皆さまより今年も大会記念Tシャツの販売を希望するお声を多数いただきましたので、注文の受付を行っております。
半袖Tシャツは、綿素材・ドライ素材ともに3,000円(税込)となっております。その他、大会プログラムは1,500円(税込)、「ワールドカップ記念グッズ特別割引セット」は3,000円(税込)です。
Tシャツ等のデザインは、第35回大会から引き続き、中村剛先生にお願いしております。
中国武術を象徴する多彩な武器を背景に、今大会を盛り上げる3人のキャラクターが描かれたデザインとなっております。
サイズや色により在庫がないものもありますので、ご了承ください。
購入を希望される方は、日本連盟ホームページから、注文書と注文のご案内をダウンロードしてFAXや郵送でお申込みくださいますようお願い申し上げます。
競技写真を協賛社のフォトクリエイトが販売中
太極パートナーズとして協賛いただいている株式会社フォトクリエイトのカメラマンが撮影した選手たちの表演写真が、8月20日(水)まで同社の専用WEBサイトで販売されています。
日本連盟ホームページのトップページにある「太極パートナーズ」バナーの中の「ALLSPORTScommunity」をクリックすると、販売ページが表示されますので、ぜひご覧ください(イベントID:E1635195、閲覧パスワード:3937)。
「第17回世界武術選手権大会」の日本代表選手6人を決定
閉会式直後に、会場内の会議室で、自選難度競技に出場した選手の中から、8月31日からブラジル・ブラジリアで開催される「第17回世界武術選手権大会」の日本代表選手選考が行われました。関係役員の出席のもとで全日本大会の結果、種目、実力、訓練状況などを参考に、代表選手選考の協議が行われ、計6人(男子3人、女子3人)の日本代表選手が選出されました(別表の日本代表選手団名簿を参照)。
「第17回世界武術選手権大会」は、国際武術連盟(IWUF)主催により、8月31日~9月8日(競技日程は9月3日~7日予定)にブラジル・ブラジリアで開催されます。
日本代表選手団(TEAMJAPAN)は、直前合宿を経て、8月30日(土)に日本を出発する予定です。日本連盟は、男女計6人の選手と監督・コーチ2人、審判員1人を派遣します。また、2026年に開催されるアジア競技大会を見据え、散打競技からも選手・監督2人が帯同し、競技に参加します。また、今大会での上位入賞者が2026年開催の第4回ワールドカップに出場することができます。武術太極拳を未来へつないでいくための重要な大会となります。世界に挑む日本代表選手たちの応援をよろしくお願いいたします。

第17回世界武術選手権大会(ブラジル・ブラジリア)日本代表選手団名簿
№ | 種目 | 性別 | 氏名 | よみがな | 所属 | 出身 | 出場種目 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 太極拳 | 男 | 荒谷 友碩 | あらや ともひろ | 千葉県 | 千葉県 | 太極拳、太極剣 |
2 | 長拳 | 髙木 勇吹 | たかぎ いぶき | 愛知県 | 愛知県 | 長拳、刀術、棍術 | |
3 | 長拳 | 安良城基睦 | あらき もとよし | 大阪府 | 大阪府 | 長拳、剣術、槍術 | |
4 | 太極拳 | 女 | 齋藤 志保 | さいとう しほ | 岩手県 | 岩手県 | 太極拳、太極剣 |
5 | 長拳 | 貴田菜ノ花 | きだ なのは | 大阪府 | 兵庫県 | 長拳、剣術、槍術 | |
6 | 長拳 | 池内 佳奈 | いけうち かな | 埼玉県 | 埼玉県 | 長拳、刀術、棍術 | |
7 | 監督 | 孔 祥東 | こう しょうとう | 選手強化委員会 副委員長兼ヘッドコーチ | |||
8 | コーチ・役員 | 丹井 均 | たんい ひとし | 同委員会強化コーチ | |||
9 | 竹中 保仁 | たけなか やすひと | 審判委員会委員長、国際審判員 |