第21回中央技能検定委員会全体会議

2015年度の太極拳初段・2段・3段検定実施要綱決まる

【掲載:2015年7月15日】

「第21回中央技能検定委員会全体会議」が6月20日,日本連盟定時総会閉会後,東京・四谷の「主婦会館・プラザエフ」で開催され,日本連盟太極拳技能検定委員会のメンバーはじめ各都道府県連盟の太極拳技能検定委員会委員長,総会出席者らが出席した。

議事は2014年度(平成26年度)の5級~1級検定および,初段~3段検定の実施報告が行われ,今年度(2015年度)の検定実施の問題点,提案事項などが協議された。併せて提出されていた2015年度(平成27年度)初段~3段検定実施要綱(案)が承認され,実施会場や日程などが決定した。

また,近年の5級~1級の受験者数減少への対策として,一つは,小規模の検定事業については実施回数を無制限とすることが確認された。これにより,少人数での検定実施も可能となる。二つ目は,従来「飛び級」受験として,一度に5級・4級・3級を受験する制度はあったが,5級・4級の飛び級はなかった。これを追加することが提案され全会一致で承認された。

初段~3段技能検定を全国81会場で実施
受験申請手続き期限=8月15日(土)

日本連盟主催による「2015年度第21期太極拳初段~3段技能検定」は10月25日(日)の仙台市会場の初段を皮切りに,12月下旬まで全国81会場で行われる。初段は48会場,2段は21会場,3段は12会場で実施する。次項に日程・会場一覧を掲載する。

各会場とも検定の前日に「事前講習会」を実施する。事前講習会は初段~3段検定受験者が,当該検定の前日に実施される講習会に限って参加できるもので,受験者以外の見学は許可されない。

数カ所の会場を除いて,原則,検定試験会場と同じ会場で行われる。

検定受験申請書類の提出期限は8月15日(土)。これは都道府県連盟の所属団体から都道府県連盟・技能検定委員会への提出期限。

都道府県連盟・技能検定委員会から日本連盟検定委員会への提出期限は8月31日(月)。

初段受験に関する事項として今年度(2015年度)前期に1級を取得した人が今回初段を受験する場合は,1級の「申請・登録報告用紙」で所定事項が記入され,所定の捺印がされたもののコピーを「初段受験申請・登録用紙」に添付して提出すること。なお,実施要綱・関係書類は6月下旬に日本連盟から各加盟団体へ郵送された。


技能検定委員会全体会議では活発な意見交換が

- 太極拳技能検定委員会名簿 -

(公社)日本連盟太極拳技能検定委員会

委員長=岡﨑温,副委員長=菅野瑞子(東北・北海道ブロック委員長),石野公子(北関東ブロック委員長),塚原加代子(南関東ブロック委員長),高見一枝(東海・北陸ブロック委員長),梅本克己(近畿ブロック委員長),増田泰治(中国・四国ブロック委員長),山本道子(九州・沖縄ブロック委員長)

 

都道府県連盟太極拳技能検定委員会委員長

北海道=小平孝夫,青森県=奥村吉昭,岩手県=岩根節子,宮城県=佐藤泰子,秋田県=伊多波玲子,山形県=菅野瑞子,福島県=遠藤淑子,茨城県=塚原加代子,栃木県=柏戸禮子,群馬県=竹田福之,埼玉県=石川佐奈江,千葉県=石村恵利子,東京都=川端智子,神奈川県=椎名功,山梨県=長田順子,新潟県=吉田功,長野県=石野公子,富山県=碓井淳一,石川県=岡田弘子,福井県=大西義幸,静岡県=増田洋,愛知県=高見一枝,三重県=奥村誠之郎,岐阜県=二宮恒夫,滋賀県=田中美代子,京都府=寺沢優吉,大阪府=木田正宣,兵庫県=酒井令子,奈良県=飯降牧子,和歌山県=前田美智子,鳥取県=佐々木節枝,島根県=畠中純子,岡山県=増田泰治,広島県=大前一美,山口県=小西輝保,香川県=福田一恵,徳島県=中西洋恵,愛媛県=稲葉美子,高知県=久禮田倫子,福岡県=平塚アケミ,佐賀県=梁井公美,長崎県=山本道子,熊本県=菅野明子,大分県=二宮顕司,宮崎県=大神憲子,鹿児島=春田牧子,沖縄県=津波古保,日本学生連盟=増田勝

 

2015年度 第21期 初段~3段技能検定 実施日程

1)初段検定

実施日 実 施 地 (ブロック) 実 施 会 場
1) 10月25日 (日) 仙台市 (東北・北海道1) 仙台市民会館
2) 11月1日 (日) 札幌市(2段併設) (東北・北海道2) 札幌市中島体育センター
3) 和歌山市 (近畿1) 和歌山市中央コミュニティセンター
4) 那覇市 (九州・沖縄1) 那覇市民体育館
5) 11月8日 (日) 青森市 (東北・北海道3) 青森市スポーツ会館
6) 山形市 (東北・北海道4) 山形市総合スポーツセンター(剣道場)
7) 藤枝市 (東海・北陸1) 静岡県武道館
8) 各務原市 (東海・北陸2) 各務原市総合体育館
9) 西宮市 (近畿2) 兵庫県立総合体育館
10) 鳥取県北栄町 (中国・四国1) 北栄町北条ふれあい会館
11) 熊本市 (九州・沖縄2) 熊本県立総合体育館
12) 11月12日 (木) 大阪市① (近畿3) 大阪市中央体育館
13) 11月14日 (土) 大阪市② (近畿4) 大阪市中央体育館
14) 11月15日 (日) 秋田市 (東北・北海道5) 秋田県立武道館
15) 福島市 (東北・北海道6) 福島県あづま総合運動公園体育館
16) 長野市 (北関東1) 長野市生涯学習センター
17) 金沢市 (東海・北陸3) 金沢市総合体育館
18) 越前市 (東海・北陸4) 越前市今立ふれあいプラザ
19) 山口県下松市 (中国・四国2) 下松市市民体育館
20) 佐賀市 (九州・沖縄3) 佐賀県総合体育館・小競技場
21) 鹿児島市 (九州・沖縄4) 鹿児島県青少年会館
22) 11月22日 (日) 新潟市 (北関東2) 新潟市北地区スポーツセンター
23) 綾瀬市(2段併設) (南関東1) 綾瀬市民スポーツセンター
24) 高松市 (中国・四国3) 高松市総合体育館
25) 徳島県松茂町 (中国・四国4) 松茂町第2体育館
26) 松山市 (中国・四国5) 愛媛県男女共同参画センター
27) 長崎市 (九州・沖縄5) 長崎市民会館
28) 宮崎市 (九州・沖縄6) 佐土原武道館
29) 11月23日 (月・祝) 京都市 (近畿5) 京都テルサ東館3階スポーツセンター大会議室
30) 11月29日 (日) 栃木県鹿沼市 (北関東3) フォレスト アリーナ
31) 高崎市(2段併設) (北関東4) 高崎市中央体育館
32) 水戸市 (南関東2) トップウェルネス水戸
33) 甲府市 (南関東3) 山梨県立青少年センター・リバース和戸館
34) 富山市 (東海・北陸5) 岩瀬カナル会館
35) 名古屋市 (東海・北陸6) 愛知県武道館
36) 津市 (東海・北陸7) 三重県総合文化センター
37) 野洲市 (近畿6) 野洲市総合体育館
38) 奈良市 (近畿7) 奈良市鴻ノ池陸上競技場
39) 高知市 (中国・四国6) 六町会館
40) 別府市 (九州・沖縄7) 別府市民体育館
41) 12月6日 (日) 蕨市 (南関東4) 蕨市民体育館
42) 東京都 (南関東5) 中央区立総合スポーツセンター
43) 福岡市 (九州・沖縄8) ももち体育館
44) 12月13日 (日) 岡山市(2段併設) (中国・四国7) 岡山市総合文化体育館・武道場
45) 広島市 (中国・四国8) 広島県立総合体育館・武道場
46) 12月20日 (日) 千葉市 (南関東6) 千葉県総合スポーツセンター・スポーツ科学センター
47) 大阪市③(2段併設) (近畿8) 大阪市中央体育館
48) 12月27日 (日) 盛岡市(2段併設) (東北・北海道7) アイーナ いわて県民情報交流センター

2)2段検定

実施日 実 施 地 (ブロック) 実 施 会 場
1) 11月1日 (日) 札幌市(初段併設) (東北・北海道1) 札幌市中島体育センター
2) 仙台市 (東北・北海道2) 仙台市民会館
3) 11月15日 (日) さいたま市 (南関東1) 浦和コルソ
4) 11月22日 (日) 綾瀬市(初段併設) (南関東2) 綾瀬市民スポーツセンター
5) 福井県鯖江市 (東海・北陸1) 惜陰小学校
6) 名古屋市 (東海・北陸2) 愛知県武道館
7) 神戸市 (近畿1) 兵庫県立文化体育館
8) 福岡市 (九州・沖縄1) 博多体育館
9) 11月29日 (日) 高崎市①(初段併設) (北関東1) 高崎市中央体育館
10) 12月1日 (火) 高崎市② (北関東2) 高崎市中央体育館
11) 12月6日 (日) 東京都① (南関東3) 本部研修センター
12) 鹿児島市 (九州・沖縄2) 鹿児島アリーナ
13) 12月13日 (日) 東京都② (南関東4) 本部研修センター
14) 岡山市(初段併設) (中国・四国1) 岡山市総合文化体育館・第2競技場
15) 12月16日 (水) 大阪市① (近畿2) 大阪市中央体育館
16) 12月18日 (金) 大阪市② (近畿3) 大阪市中央体育館
17) 12月20日 (日) 京都市 (近畿4) 京都テルサ東館3階スポーツセンター大会議室
18) 大阪市③(初段併設) (近畿5) 大阪市中央体育館
19) 廿日市市 (中国・四国2) 広島県廿日市市スポーツセンター
20) 12月27日 (日) 盛岡市(初段併設) (東北・北海道3) アイーナ いわて県民情報交流センター
21) 千葉市 (南関東5) 千葉県総合スポーツセンター・スポーツ科学センター

3)3段検定

実施日 実 施 地 (ブロック) 実 施 会 場
1) 11月1日 (日) 東京都① (南関東1) 本部研修センター
2) 11月6日 (金) 福岡市① (九州・沖縄1) 中央体育館
3) 11月8日 (日) 仙台市 (東北・北海道) 仙台市民会館
4) 福岡市② (九州・沖縄2) 中央体育館
5) 11月15日 (日) 大阪市① (近畿1) 大阪武術太極拳トレーニングセンター
6) 11月21日 (土) 大阪市② (近畿2) 大阪武術太極拳トレーニングセンター
7) 11月22日 (日) 東京都② (南関東2) 本部研修センター
8) 11月23日 (月・祝) 大阪市③ (近畿3) 大阪武術太極拳トレーニングセンター
9) 11月29日 (日) 東京都③ (南関東3) 本部研修センター
10) 12月6日 (日) 岡山市 (中国・四国) 岡山市総合文化体育館
11) 12月13日 (日) 名古屋市 (東海・北陸) 愛知県武道館
12) 12月20日 (日) 埼玉県蓮田市 (南関東4) 蓮田市総合市民体育館

 


 

「制度概要」を一部改定
5~1級検定の実施を進めるために

前出のように「第21回中央技能検定委員会全体会議」が,6月20日15:00~16:00に「主婦会館・プラザエフ」で開催された。47都道府県連盟の技能検定代表者が出席して,関係部門から太極拳技能検定に関する報告が行われた。

近年,級検定の受験者の減少傾向が続いていることに対して,日本連盟の関係役員より,「5~1級」の実施をより実施しやすくするために,幾つかの改定点が示された。また,出席した代表者より,5級と4級を同時に受験することができるよう提案され,全体で確認された。改正点は次のとおり。

1)実施回数:5~2級を実施する回数は,従来は原則として前期2回,後期2回以内,1級は前後期各1回とされていたが,各団体の実施形態に合わせて何回行っても良いこととした。各団体が実施した各級の技能検定の結果は,前期に1回,後期に1回にまとめて,都道府県連盟を通じて,日本連盟に実施報告を届けることとする。

2)審査員資格:従来の審査員資格および人数を軽減して,級検定を実施しやすくする。5級および4級は普及指導員以上の有資格者が2人以上で審査できる。3級および2級は,C級指導員以上が2人以上で審査できる。

なお,A級指導員は1人でも,5級~2級の審査を行なうことができることとする。

1級から初段までは従来通りとする。

2段はブロック講師以上の資格を持つ者3人以上で,また,3段は日本連盟指導員委員会講師以上の有資格者3人以上で実施できることとする。

3)飛び級受験は,従来は,3級の受験者が,5級,4級を併せて受験できることとしていた。会議参加者の提案により,5級,4級の飛び級(併合)受験もできることとした。

今回の改正は,今年4月1日まで遡って実施することができるが,従来の実施方法で行なうことも選ぶことができることとし,級検定をより柔軟に行なうことで,受験者の増加を図ることとした。

改正された制度の概要は,次の表の通り。

 

改正「太極拳技能検定制度 概要」

2015.6.20 一部改定(太字部分)
団体=都道府県連盟に加盟している団体   県連=都道府県連盟   日連=日本連盟

  5級 4級 3級 2級 1級
1.検定科目 入門太極拳 初級太極拳 24式前半 24式後半 24式
2.受験規定
  (学習歴年数)
3ヶ月 6ヶ月
5級取得者
1年
4級取得者
1年6ヶ月
3級取得者
2年
2級取得者
3.実施主体
  (団体・県連・日連)
団体 同左 同左 同左 県連
4.実施回数 回数制限無し
(実施報告は,前期・後
期に各一回で行なう)
同左 同左 同左 同左
5.審査員資格
  審査員人数
普及指導員以上
2人以上
同左 C級指導員以上
 2人以上
同左 B級以上1人
C級以上2人

計3人以上
A級指導員が審査員を担当する場合は1人以上
6.登 録 料 3千円 4千円 6千円 8千円 1万円
7.登 録 料
  分配比率
団体:県連:日連
5 : 3 : 2
団体:県連:日連
3 : 5 : 2

都道府県連盟実施の場合は=団体:県連:日連

3 : 5 : 2

8.受 験 料 1千円 1千円 1千円 1千円 3千円
9.公認指導員
  受験要件
        普及指導員を
受験できる
10.公認指導員
  登 録 料
        2万円
11.有効期限 認定された各級位・段位は昇級・昇段しない限り,終身称号とし,更新手続を要しない。

 

  初段 2段 3段 備考
1.検定科目 24式筆記試験 24式
32式太極剣
24式
(県連盟実施推手
規定套路前半部)

◎ 3級から受験する場合は,5級,4級の種目(入門太極拳,初級太極拳)も併せて受験しなければならない。

4級から受験する場合は,5級の種目(入門太極拳)を併せて受験しなければならない。

2.受験規定
  (学習歴年数)
3年
1級取得者
5年
初段取得者
7年
2段取得者

◎ 太極拳を始めてからの期間,年数。

◎ 期間は団体長が認定する。

3.実施主体
  (団体・県連・日連)
日連 同左 同左

◎ 5~2級の認定も団体は県連に実施申告し,県連が日連に申告。

4.実施回数 年1回
各県で実施
年1回
各ブロックで実施
同左

級検定は,受験者が多ければ会場数を増やしてもよい。

段検定も,各ブロックで,受験者数により複数会場で行う。

5.審査員資格
  審査員人数
B級指導員以上
35人
ブロック講師以上
3人以上
指導員委員会
講師以上
3人以上
6.登 録 料 2万円 3万円 4万円  
7.登 録 料
  分配比率
団体:県連:日連
4 : 3 : 3
8.受 験 料 6千円 8千円 1万円

◎ 受験料は実施主体に帰属する。

◎ 3級から受験する場合は,5級受験料1千円,4級受験料1千円を併せて納付しなければならない。

4級から受験する場合は,5級受験料1千円を併せて納付しなければならない。

9.公認指導員
  受験要件
C級指導員を
受験できる 
B級指導員を
受験できる 
A級指導員を
受験できる

◎ 1級,初段~3段を取らなければ,普及,C~A級を受験できない。

10.公認指導員
  登 録 料
2万円 2万円 2万円  
11.有効期限      

◎ 公認指導員資格は,4年間有効で,所定の更新手続きをとらなければ無効となる。級・段は更新不要。