【国際ニュース】アジア武術連盟新会長に中国香港の霍震寰(イアン・フォク)氏,新副会長に村岡久平氏/WFA事務局はマカオに移転

大会期間中にWFA各種会議を開催

【掲載:2014年10月15日】

アジア武術連盟新会長に霍震寰氏(中国香港),新副会長に村岡久平氏

第17回仁川アジア競技大会の機会に,アジア武術連盟(WFA)の主要な会議が開かれた。

まず9月18日夜には,WFAの<2010-2014年>期第4回技術委員会がエバリッチホテルで開かれた。委員会には陳国栄主任,川崎雅雄委員ら委員8名が出席し,陳主任が「この4年間の技術委員の皆さんのご協力とご支援により『アジア大会』『アジアジュニア大会』を始め,東アジア,東南アジア,西アジアの各地域での大会運営・審判業務で十分な成果を収めることができたことに対し,感謝いたします」と挨拶し,続いて,今大会に出場する国・地域の選手参加状況・大会準備状況について報告があった。

委員会では今大会の審判業務の分担について承認した。また,2015年第8回アジアジュニア武術選手権大会は中国・内モンゴルで開催することについてWFAの執行委員会に提案することを承認した。この委員会には日本から岡﨑温WFA本部事務局主任,石原泰彦日本連盟理事,渡辺雅人同事業部長が出席した。

19日昼,アジア武術連盟(WFA)第39回執行委員会(理事会)が,続いて午後にはアジア武術連盟第15回会員代表大会(総会)が,韓国・高陽市のMVL HOTELで開催された。

執行委員会では今回,役員改選に伴う原案について于再清会長から次のような提案と説明が行われた。

「今回の役員改選について,まず私も含め,二人が現職を辞退することを報告します。私がアジア連盟会長を8年間務め,みなさんのご支持ご支援により,仕事を順調に推進することができたことを心より感謝いたします。現在私のIOC,OCA等の仕事が忙しいため,アジア連盟会長を辞退したい。しかし国際武術連盟の会長としてアジア連盟の事業について,引き続き協力いたします。もう一人は村岡久平秘書長です。日本連盟から文書で「①アジア連盟の事務所移転に伴い,村岡久平氏が秘書長職を辞任する②于再清会長から次の役員改選で村岡久平氏を会長に推薦するとの提案がありましたが,本人から一身上の理由で,会長職を辞退する③村岡久平氏は長年来アジア連盟の秘書長として,アジア連盟の発展のために多くの仕事をされ,また,武術事業の発展に多大な貢献をされたので,アジア連盟副会長に推薦する。」と提案があった。

執行委員(13人,任期4年間)の提案が以下のように行われ,審議の上承認された。

会長=霍震寰(中国香港)<新>,副会長=村岡久平(日本)<新>,黄永江(ベトナム),紀永輝(マレーシア),マーディ・アリネジャド(イラン),秘書長=陳永傑(中国マカオ),副秘書長=王玉龍(中国),委員ジュリアン・カマチョ(フィリピン),キム・ヨンウー(韓国)<新>,リー・ボーボー(ミャンマー)<新>,スパンディ・クスマ(インドネシア),セルゲイ・メゼンツェフ(カザフスタン)。

また,WFAの技術委員会(9人)も承認された。主任には陳国栄(中国),副主任にベトナムとイランの代表が選任された。尚,長年来技術委員会で活躍された川崎雅雄氏(日本)が一身上の都合で技術委員を辞退した。

伝統武術委員会(7人)には李文欽氏(中国マカオ)が主任に選任され,谷川大氏(日本)<新>が副主任に選任された。



第39回WFA理事会で役員一同
左から5人目が霍震寰(イアン・フォク)新会長,その左となりが村岡久平新副会長


第15回WFA総会の模様。
挨拶をする于再清WFA会長(会議当時)

 

WFA事務局はマカオに移転

于再清会長より24年間アジア連盟事務局は日本武術太極拳連盟でお世話になり,日本連盟の長年の努力に心より感謝していること,そのうえでこのたび事務局をマカオ武術総会に移転することが提案され,審議の上承認された。

次に,2015年開催の第8回アジアジュニア武術選手権大会について協議し,来年8月中・下旬に中国・内モンゴルで挙行することを決めた。これを受けて中国武術協会は帰国後に開催都市を決定することになった。

執行委員会は新しい体制で,組織の強化と武術事業の発展に努力することを確認した。

午後にはWFA第15回総会が開かれ,25の国・地域の代表が出席して協議が行われた。