「第4回武術套路ワールドカップ(中国・海口市)」結果報告

金メダル1個、銀メダル1個、銅メダル4個を獲得!

国際武術連盟(IWUF)主催による「第4回武術套路ワールドカップ」が7月4日~9日(競技は7日・8日)に中国・海口市で開催されました。

本大会は、昨年9月にブラジルで開催された「第17回世界武術選手権大会」で優秀な成績を収め、出場資格を獲得した選手が出場する、世界最高峰の国際大会です。

大会には、29の国・地域から選手がエントリーし、各国・地域の代表選手総勢117人が世界最高レベルの舞台で熱戦を繰り広げました。

日本代表チーム(TEAMJAPAN)は、男女計6人の選手をはじめ、監督・コーチ3人、審判員1人の計10人で参加しました。競技の結果、金1個、銀1個、銅4個、計6個のメダルを獲得しました。

なお、本事業は、(公財)日本オリンピック委員会(JOC)の選手強化NF事業助成を受けて実施されました。

大会の模様はIWUFのYouTube公式チャンネル(https://www.youtube.com/user/iwufwushu/)でライブ配信されました。映像はアーカイブで、いつでも視聴できますので、世界トップレベルの演武と日本代表選手の活躍を、ぜひご覧ください。

日本代表選手団への温かいご声援をいただき、誠にありがとうございました。

第4回武術套路ワールドカップ レポート

国際武術連盟(IWUF)主催の「第4回武術套路ワールドカップ」が、2026年7月4日(土)~9日(木)の日程で中国・海口市にて開催された。競技は7月7日(火)・8日(水)の2日間に実施され、29か国が出場した。

日本代表チーム(TEAMJAPAN)は、昨年ブラジルで開催された第17回世界武術選手権大会で金メダル1個、銀メダル1個、銅メダル4個の計6個のメダルを獲得し、6名の選手が11種目で出場権を獲得した選手により構成された。公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)の選手強化NF事業助成を受け、7月1日・2日・3日の直前合宿を経て大会に臨んだ。

目的

昨年9月の世界選手権大会での好成績を活かし、ワールドカップにおいても安定した演技でメダル獲得数を伸ばすことを目標とした。特に世界トップレベルでの競争力維持と、2024年ルール適用下での難度動作の完成度向上、さらには本番でのメンタル安定を重点的に確認する機会とした。

直前合宿では、2日間の調整練習として各選手が自身の体調に合わせて全套路を1回ずつ実施した。事前合宿最終日は全日本武術太極拳選手権大会の開会式後にリハーサルも兼ねたエキシビションを行い、6名全員が失敗なく完璧な演技を披露。大会本番に向けての調整はうまくいったと言える。

成果

日本チームは金メダル1個、銀メダル1個、銅メダル4個を獲得した。

特に女子太極剣で金メダル、女子剣術で銀メダルを獲得したほか、女子長拳・女子太極拳・男子太極拳・男子太極剣の4種目で銅メダルを獲得するなど、ノーミスで安定した演技を披露した選手が複数おり、世界選手権に続く堅実な結果を残した。

一方で、女子刀術8位、男子剣術6位、男子刀術8位、男子槍術7位、男子棍術5位とメダルを逃した種目もあり、大会全体のメダル数としては物足りない結果となった。

課題

前回のワールドカップから各国のレベルが大きく向上しており、特に多数の国が長期間中国の一流チームに拠点を置いて訓練を行うなど、国際的な競争が激化していることが印象的だった。

また、本大会は世界選手権大会と異なり1コートのみで進行するため、観客の注目が集中し、選手にとってより強い緊張とプレッシャーがかかる環境となった。この点からも、精神的なトレーニングの重要性が改めて確認された。

大会を通じて以下の点が今後の課題として挙げられる。

・メンタル面の強化:出番順やアップ時間の変動による調整の狂い、1コート特有のプレッシャーに対し、動じないメンタルの持ち方や複数の調整パターンを身につける必要がある。

・難度動作の安定性:着地失敗や角度不足など、基本的な難度動作でのミスが目立った。

・フィジカル強化:他国選手との比較でフィジカル面の差が依然として課題。

・失敗経験の活かし方:今回、失敗や普段の実力を十分に発揮できなかった選手については、苦い経験を糧にどのように克服していくかの具体的な道筋を作り、成長につなげていく指導が重要である。

今後の展望

今年9月にはアジア競技大会、来年には世界武術選手権大会が控えている。今回のワールドカップでの反省点を早急に克服し、フィジカルとメンタルの両面を強化するとともに、パフォーマンス力のアップを図る。激化する国際競争の中で、計画的な練習と様々な大会経験を活かした調整力の向上により、次大会ではより多くのメダル獲得と安定した成績を目指す。

第4回武術套路ワールドカップ大会

日本代表チーム(TEAM JAPAN)名簿と成績

  種目 性別 氏名 ふりがな 所属連盟 出身 出場種目と成績
1 太極拳 荒谷 友碩 あらや ともひろ 千葉県 千葉県 太極拳3位、太極剣3位
2 長 拳 髙木 勇吹 たかぎ いぶき 愛知県 愛知県 刀術8位、棍術5位
3 安良城 基睦 あらき もとよし 大阪府 大阪府 剣術6位、槍術7位
4 太極拳 齋藤 志保 さいとう しほ 岩手県 岩手県 太極拳3位、太極剣1位
5 長 拳 貴田 菜ノ花 きだ なのは 大阪府 兵庫県 剣術2位
6 池内 佳奈 いけうち かな 埼玉県 埼玉県 長拳3位、刀術8位
7 監督 孫 建明 そん けんめい 選手強化委員会 委員長
8 コーチ・役員 孔 祥東 こう しょうとう 同委員会 副委員長兼ヘッドコーチ
9 丹井 均 たんい ひとし 同委員 会強化コーチ
10 王 輝 おう てる 国際審判員

 

日本代表選手たちの演武

日本代表選手たちの演武

直前合宿含めて選手強化NF事業助成を受けて実施

直前合宿含めて選手強化NF事業助成を受けて実施

出発直前に全日本選手権で特別演武を実施

出発直前に全日本選手権で特別演武を実施

壮大に行われたオープニングセレモニー

壮大に行われたオープニングセレモニー

王輝審判員が大会審判を務める

王輝審判員が大会審判を務める

金メダルを獲得した齋藤志保選手(中央)

金メダルを獲得した齋藤志保選手(中央)

銀メダルを獲得した貴田菜ノ花選手(左)

銀メダルを獲得した貴田菜ノ花選手(左)

銅メダルを獲得した荒谷友碩選手(右)

銅メダルを獲得した荒谷友碩選手(右)

銅メダルを獲得した池内佳奈選手(左)

銅メダルを獲得した池内佳奈選手(左)

閉会式で特別表演を行う齋藤志保選手

閉会式で特別表演を行う齋藤志保選手

閉会式での記念撮影

閉会式での記念撮影

日本代表チーム(TEAM JAPAN)一同

日本代表チーム(TEAM JAPAN)一同

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