「第30回全日本武術太極拳選手権大会」個人・団体選手計1646人、観客3日間で2万2000人

7月5~7日東京体育館
個人・団体計1646人がエントリー 観客3日間で2万2000人

「第12回世界武術選手権大会」(10月/マレーシア・クアラルンプール市)日本代表選手10人が決定

【掲載:2013年7月17日】

全国の愛好者566人が参加して第30回大会記念24式集団演武を披露


第30回大会記念24式集団演武には43都道府県から566人が参加した。2階席の上まで観客でいっぱいに

公益社団法人日本武術太極拳連盟主催の「第30回全日本武術太極拳選手権大会」が7月5日(金)から7日(日)の3日間,改修工事が終了した東京・渋谷区千駄ヶ谷の東京体育館で開催され,全国から選抜された選手延べ1646人が熱戦を繰り広げた。NPO法人東京都武術太極拳連盟(貫洞哲夫会長)の主管。文部科学省,公益財団法人日本オリンピック委員会,公益財団法人日本体育協会,東京都,朝日新聞社,日刊スポーツ新聞社,公益財団法人笹川スポーツ財団,NPO法人日本ワールドゲームズ協会,公益社団法人日中友好協会,アジア武術連盟の後援。アシックス,明星食品,フコク生命,カーシーカシマ,島村運輸倉庫の協賛。

今大会は10月28日~11月6日にマレーシア・クアラルンプール市で開かれる国際武術連盟(IWUF)主催の「第12回世界武術選手権大会」の日本代表選手選考会を兼ねて行われ,大会終了後,日本代表選手選考会議が開かれ,代表選手男女計10人が選出された。

NHKBS1で大会ハイライトを放映
7月15日(月・祝)14:00~14:50
再放送①:7月28日(日)13:00~13:50
再放送②:8月2日(金)18:00~18:50

大会最終日,東京体育館前に並んで開場を待つ選手,観客。
その日の入場者は約8500人にも上った

最年少7歳から最高齢79歳まであわせて1646人が出場

大会初日午前9時45分,岡﨑温日本連盟常務理事が「1984年の第1回全日本選手権大会から今年は30回目。今大会での選手の皆さんの健闘を祈るとともに,審判,スタッフ,観客の皆さんの協力に感謝します」と挨拶して開会を宣言した。続いて西村誠志総審判長の競技説明と審判員の紹介が行われた。

6競技部門・37種目で行われた今大会には昨年の大会のシード選手63人をはじめ,全国から予選を勝ち進んで選ばれた個人競技部門1425人(男子692人,女子733人)と団体競技部門に221人が出場し,東京体育館の特設コート6面で3日間にわたり熱戦を繰り広げた。出場選手の最年少は7歳,最高齢は79歳だった。

大会入場者数は,3日間でおよそ2万2000人に上った。大会運営は例年どおりNPO東京都武術太極拳連盟が担当し,役員・スタッフらのべ1000人近くが会場設営・進行などを行った。

最終日に全国の太極拳3段566人が集団演武で第30回大会を祝う

大会最終日7月7日午後1時から第30回全日本武術太極拳選手権大会を祝うイベントとして,全国の3段取得者569人による24式太極拳集団演武が行われた。全国43都道府県の連盟から参集した愛好者は前日夕方に同会場でリハーサルを実施して本番に備えた。日本連盟事務局では参加者の身長で隊列の位置を決めるなど事前の調整を念入りに行い,準備を進めてきた。揃いの特製記念ユニフォームで音楽に合わせて整然と行われた集団演武は壮観そのものだった。「さすがに3段有段者。見事に揃った演武に感銘を受けた」という声が会場から聞かれた。記念集団演武の参加者名簿は本誌今号12・13頁に掲載した。

本大会期間中,協賛企業,日本オリンピック委員会(JOC),駐日中国大使館などから来賓が観戦に訪れた。


大会の試合の模様

大会開会式で挨拶を述べる岡﨑温日本連盟常務理事。大会役員とともにバックパネルの前で

「統一デザイン競技用ユニフォーム」を製作 今後販売予定

毎回恒例の大会関連グッズ販売コーナーは今年も大盛況で,半袖,長袖の各色のTシャツなどを買い求める人でにぎわった。今年「太極拳のまち」宣言10周年を迎えた福島県喜多方市のブースでは「太極拳ゆったり体操」DVD,タオル,太極拳フェスティバル関連商品などを販売した。

また,「統一デザイン太極拳競技用ユニフォーム」(日本連盟の委嘱によりカーシーカシマ社が製作)のサンプル展示も行われた。今後,都道府県連盟を通じて受注生産・販売する。当面は太極拳ユニフォームのみだが,長拳・南拳ユニフォームについても製作・販売する予定。


リニューアルした東京体育館には特設コートが6面設置され,選手1646人が熱戦を繰り広げた
 

大会最終日の自選難度競技(女子太極拳と男子長拳)の模様

「第30回全日本武術太極拳選手権大会」3日目の模様が7月15日(月・祝)14時~14時50分,NHKテレビBS1で全国放映される。解説は日本連盟審判委員会の及川佳織委員。

自選難度競技出場選手から「第12回世界武術選手権大会」日本代表を選抜

今大会の自選難度競技は「徒手」と「器械」の2部門・6種目に,選手強化委員会の指定を受けたトップレベルの男女選手36人(男子25人・女子11人)が出場した。自選難度競技は3日間にわたって行われ,音楽伴奏付きの太極拳,長拳,南拳といずれも高い技術と表現力で大観衆を魅了した。次々と披露される選手たちの演技に大きな拍手が送られた。

来年の選手権大会シード権選手を決定次回は2014年7月4~6日開催

各種目の入賞選手には順次,会場に設置された表彰台で日本連盟役員から賞状とメダルが手渡された。大会出場選手全員に大会プログラムが贈られた。

来年の「第31回全日本武術太極拳選手権大会」シード選手は今大会の太極拳種目入賞選手から指定された。

最終日の自選難度競技などの表彰式に続いて,閉会式が行われ,岡﨑温日本連盟常務理事が全ての選手の健闘をたたえるとともに,大会成功のために尽力した審判団,運営スタッフに加えて,第30回大会記念集団演武参加者の労をねぎらい,閉会を宣言した。

来年の「第31回全日本武術太極拳選手権大会」は東京体育館で7月4日(金)~6日(日)に開催する。

日本連盟ホームページで大会入賞者一覧を掲載中

「第30回全日本武術太極拳選手権大会」の入賞者成績一覧を日本連盟ホームページで掲載中(自選難度競技は出場者全員の成績を掲載)。全競技種目の出場者全員の成績は9月1日から12月31日までの予定で公開する。

●第30回全日本武術太極拳選手権大会審判団●

監査委員 岡﨑  温 高山 守夫          
総審判長 西村 誠志            
副総審判長 川崎 雅雄 辻本三郎丸 友正  慧        
審 判 長 及川 佳織 大和久美代子 小川 篤子 住石寿美恵 竹中 保仁 中村  剛 前田  修
  前東 篤子 三代 一美 三船  英        
執行審判員 相川 清香 上り浜誠一 石川英里子 石川佐奈江 岩佐 育代 岩田 崇江 岩根 節子
上柳 幸子 潮田  強 王   正 大越 春美 笠木 ゆり 神庭 裕里 河原 美紀
河村 南里 桐山 賢信 小山 晶子 佐々木祐子 佐藤えり子 白井 幸子 圖子 幸子
高浦  猛 高山 宗久 武田  久 竹村 美恵 谷内 久恵 塚原加代子 冨田 金義
友崎  敦 中谷 美幸 中西 典子 二宮 秀夫 東出 桂子 福田 厚子 増田 尚子
松下  寛 三方 由子 満留 博文 宮村 みほ 矢島孝一郎 矢島 淑江 横山 麻子
吉田由美子 米本 二一 渡部 健一
套路審判員 奥 真美子 酒井 恵子 甚野 益子 山縣左記子      
業務審判員 赤沢 依美 淺川 芳子 アシュワンデン凉子 安藤 育子 岩佐 祐子 榎田 徳子 榎本由美子
      大泉 健一 太田垣久美子 大竹 由美 小島 正晴 小須田正孝 小原真理世 佐藤加代子
      佐藤 尚美 椎名  功 鈴木 浩次 瑤寺理恵子 津田 孝司 登丸 讓治 長洲 裕子
      中山 純子 二瓶 陽子 長谷川絹代 畠中 良枝 濵川 良子 原 ヤヨイ 春田 牧子
      松本 敏江 丸毛 エリ